緑色の光がマウスを眠りに誘う?!ヒトでは何色?

リラックスして寝るにはどうしたらいいんでしょう?ブルーライトが眠りを妨げることは分かっていますが、眠りを誘う光なんてあるのでしょうか?

スポンサーリンク

光のもつ眠りに対する二面性

オックスフォード大学の研究チームが様々な光が眠りに与える影響を検討した。

研究チームは夜間、マウスにある一定の光を当てると眠りに落ちるが、光の強度を強くするとストレスホルモンであるコルチコステロンの量が増え、覚醒することを明らかにした。

そして光が眠りに対して、どうやってこの様な二面性をもつようになるのか、また青色の光を感知する細胞であり、生体時計の調整を行っているメラノプシンとどの様に関与しているのかを検討した。

三色の異なる光

研究チームは、紫、青、緑の三つの異なる光をマウスに当て、その影響を測定した。

これまでの眠りにおけるメラノプシンの役割を調べた研究では、メラノプシンが一番感知しやすい480 nmに近い470 nmの光が一番早く眠りに誘うと報告されている。

研究チームも同様に予想していた。

しかし予想に反し、結果は緑色の光を当てたマウスが一番早く眠りにつき、青色と紫色の光を当てたマウスは寝付きが悪かった。

それぞれ眠りにつくまでの時間は、緑色が1-3分、紫色が5-10分、そして青色が16-19分だった。

メラノプシン欠損マウス

この眠りに対するメラノプシンの役割を探るため、メラノプシンをもたないマウスに同様の実験を行ったところ、普通のマウスの実験とは全く逆の結果が得られた。

つまり、青色の光を当てたマウスが一番早く眠りにつき、緑色と紫色の光を当てたマウスは寝付きが悪かった。

この結果は光の波長が眠りに与える影響において、メラノプシンが重要な役割を担っていることを示している。

光の強さの影響

また研究チームは、三色全ての色において、光の強さをあげると、ストレスホルモンであるコルチコステロンの量が増加することを明らかにした。

特に青色の光は他の色と比べ、コルチコステロンの増加量は多かった。

メラノプシンをもたないマウスにおいては、青色の光のコルチコステロン増加における影響は格段に減少した。

先ほどの結果と合わせると、青色の光がコルチコステロンの量を増加させ、眠りを妨げていると示唆される。

マウスとヒトの違い

この結果がそのまま人間に当てはまるわけではない。

なぜならマウスは夜行性の生物であり、夜間に行動が活発となるからだ。

そしてヒトは夜行性ではなく、昼行性だ。

そのためヒトにおいては逆の結果となること、つまり緑色の光が眠りに誘うよりも、覚醒させる作用のが強いだろうと予想される。

しかし青色の光に対しては、マウスの結果とは逆、つまり眠りに誘うとは言えない。

近年、タブレットPCなどの普及に連れて、様々なデバイスから発せられる青色の光は眠りを妨げることが分かっている。

今回の研究の結果は、異なる光は眠りや覚醒において、異なる影響を与えること示しており、今後、単色光ではなく、光に含まれる波長のバランスが眠りに対してどのような影響があるか調査する必要がある。

残念ながら、まだヒトにとって眠りやすい光の色というのは分かっていないようです。ですが、この研究が進むにつれ、明らかになっていくことでしょう。iPhoneやiPadでは最近、夜間の使用のブルーライトをカットする「ナイトモード」が追加されましたが、今後は眠りやすい色に変えてくれる「ナイトモード」が開発されていくのでしょうか?今後が楽しみです!

元記事はこちら(Lighting colour affects sleep and wakefulness)

この記事を読んでくれたあなたへひろやんからのオススメ記事

アプリを使った眠りの研究!一番睡眠時間が短いのはどこの国?
あなたはどれくらい寝ていますか?世界中の人から集めた眠りデータを報告! 眠りのアプリ ミシガン大学の研究チームが、時差ぼけを解消する「...
ノイズブロッキングテクノロジーで静かな空間をあなたに〜Muzo〜
静かな空間で集中したい?ぐっすりと眠りたい?公共の場で秘密の話がしたい?そんな時はMuzoなんていかがでしょうか? Muzo クラウド...
スポンサーリンク