脳の活動のモニタリングが切り開く未来!意思決定の際に脳では何が起きているのか?

日々、様々な決断を強いられる忙しい方々はいっぱいいることでしょう。人が意思決定をするのは、もちろん脳で考えてですが、そのプロセスにはまだまだ謎はいっぱいです。

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ヒトはどうやって決断を下しているのか?

ヒトは些細なことから、重大なことまで毎日、いや常時様々な決定を下している。

晩御飯は何にしよう?と言ったことから、どの株を買おうか?と言ったこと、もしかしたらこの瞬間に人生の転機について決定を下そうとしている人もいるかもしれない。

ヒトが決断をする時には、一体脳の中でどんなことが起こっているのだろうか?

そんな謎を解き明かそうと、研究は進んでいる。

眼窩前頭皮質

これまでの研究により、ヒトが意思決定をする際、脳の中でも眼窩前頭皮質と呼ばれる領域が重要な役割をになっていると言われている。

眼窩前頭皮質は、脳の中でも目の上側にある領域だ。

この部分が損傷すると社会性の欠如やアルコール、タバコ、薬物などの過剰摂取、共感能力の欠如が起こることが明らかになっている。

この領域はヒトの脳の中でも最も理解が進んでいない領域であり、脳機能イメージング研究と損傷を負った患者の神経心理学的研究が進められている。

サルの意思決定のモニタリング

カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが、サルを用いた実験で意思決定をする際、眼窩前頭皮質に何が起こっているのか研究を行った。

実験において研究チームは、サルの脳に電極を埋め込み、様々な写真を見せ、その眼窩前頭皮質の活動をモニタリングした。

研究チームはまず4種類の簡単な形を描いた画像をサルに見せた。

それぞれの画像には、それぞれ異なる量のジュースがサルに与えられるようになっている。

この実験により、サルがどの画像を見ているのか紐づけることができる。

そして次に先ほどの4種類の画像の中から2つをサルに見せ、脳の活動をモニタリングした。

サルは前の実験での経験から、どの画像がより多いジュースをもらえるか決断をせまられるのだ。

その時の脳の活動をモニタリングし、サルが画像を見ている時間を元に、サルがどちらの画像を選ぶのか予想できるようになった。

そして、2つの画像でどちらを選んでもあまりジュースの量が変わらないような状況であると、サルはよりどちらの選択が得か考え込むことになる。

その場合、サルの脳内では簡単な決断を下す時よりも、より様々な箇所が活動的となっていた。

もしヒトでもこの脳の活動をモニタリングできたり、電気的にシミュレートできれば、これまでとは違った決断をするために役立つのかもしれない。

サルと言えども、脳に電極を刺すのはかわいそうですが、この研究によりまた1つ謎多き脳の働きが解明されました。将来的には脳に電極を刺さなくても脳の活動を詳細にモニタリングできるようになると思いますが、みんなが脳の活動を指標に生活する未来なんてのが来るのかもしれませんね!面白いやら、ちょっと怖いやら…でも今回の研究が、より良い世界になるように活用されるといいなと願っています!

元記事はこちら(Our brain activity could be nudged to make healthier choices)

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