運動不足における世界的な経済コストは6.9兆円?!今後も増大する運動不足のコストの改善に向けて!

運動不足は様々な病気を引き起こす原因となります。病気となれば、経済的なコストがかかり、また生産性が落ちることで損失が生まれてしまいます。多くの人が運動不足である現在、一体どれくらいのコストと損失が生まれているのでしょうか?

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運動不足

空調の効いたオフィスでパソコンに向かい、移動には車や電車を用いる。

そんな仕事の仕方をする人は多いのでは無いだろうか。

その結果、世界的に運動不足の人が増え、生活習慣病と診断される人が多くなった。

生活習慣病である糖尿病や高血圧、高尿酸血症など放っておくと、ガンや心臓病、脳梗塞など命に関わる病気に発展することもある。

その生活習慣病を防止するための一つとして運動があるが、仕事の仕方が変わり、農業や建築など体を動かす仕事に従事する人が減り、オフィスで長時間座って仕事をするスタイルの人が多くなったことで、慢性的な運動不足に陥っている人が増加した。

そのため世界でも運動不足による経済的なコストや損失が増大しているが、一体その額とはどれくらいのものなのだろうか?

運動不足に対するコスト

シドニー大学の研究チームが、世界の人口の93.2%をカバーする142カ国のデータを解析することにより、世界で初めて運動不足にたいするコストを推定した。

その報告によると2013年の世界の運動不足にかかるコストは以下のようになる。

675億ドル(約6.9兆円):年間にかかるコストの総計。

そのうち538億ドル(約5.5兆円)がヘスルケアに対する支出などの直接的コストにあたり、137億ドル(約1.4兆円)が生産性の損失などの間接的なコストにあたる。

312億ドル(約3.2兆円):公共のヘルスケアに対する支出における税収入の損失の総計。

192億ドル(約2兆円):健康保険会社などが運動不足に関連する病気治療などで支払う額の総計。

97億ドル(約1兆円):家庭が運動不足に関する病気などで支払う額の総計。

病気の中で特にコストがかかる病気は生活習慣により引き起こされる糖尿病であるII型糖尿病で、年間のコストは376億ドル(約3.9兆円)であり、上記の総計の70%にあたる。

経済発展と健康へのコスト

全体でみると、年間6.9兆円ものコストがかかっている運動不足だが、それは国によって大きくことなるようだ。

高収入の国々においては、健康保険など間接的なコストが多く占めるが、低収入な国々ほど、直接的に病気治療に費やすコストが多くなる傾向にある。

それは貧しい国では健康や経済のシステムが発達しておらず、極論を言うと、健康維持への支出をするよりもより命に関わる病気への支出が多くなるということだ。

だが将来的にこのまま運動不足社会への改善が行われなければ、現在低収入の国においても、高収入の国のように運動不足へのコストは増大すると考えられる。

今回の研究により、世界がどれくらい運動不足に対してお金を費やし、経済損失を被っているか明らかになった。

今後はこの研究結果を基にして、政策立案・実施が行われたり、運動不足解消に対する世の中の動きが生まれることで、運動不足に対する意識が高められ、改善されていることが期待されている。

運動不足に対して、世界で年間6.9兆円ものコストがかかっていると聞くと、世界的にかなり重荷になっていることが伺えます。その中でもII型糖尿病が70%なので、糖尿病をいかに予防するかということが重要な課題であるといえるのではないでしょうか。

今回の元記事には、年間約6.9兆円とあったのですが、世界の糖尿病にかかる費用だけでも年間90兆円という報告もあり、どのように整合性を取ればいいのか少し分かりません。平均値なのか、医療費というのは含まれていないのか不明確なところがあります。

なんにせよ多くの費用がかかる運動不足。今後、世界がこの大きな損失に対して、どのような動きを見せ、どうやって改善していくのか。私自身が運動不足であるので、今後も注目していきたいと思います。

元記事はこちら(How much is physical inactivity costing the world? New research reveals the enormous economic burden of physical inactivity.)

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