長時間労働は心臓病のリスクを高める?!統計調査により分かった労働時間と身体への影響とは?

「24時間働けますか!」というCMが昔ありましたが、どうやら人間はそこまで働けないようです。長期間の調査により、労働時間とその健康への影響が明らかになりつつあります。

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長時間労働

1日8時間、週40時間。これが現在の基本的な就労時間だ。

いやいやもっと働いているよ!なんて人も多いだろう。

だが下の厚生労働省のウェブサイトを見て欲しい。これは法律で決まっていることなのだ。

労働時間・休日について紹介しています。

使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません

ではなぜ使用者はそれ以上に働かせることができるのか?

そこには時間外労働協定(通称36協定)があるからだ。

  • 労働者の過半数で組織する労働組合か労働者の過半数を代表する者との労使協定において、時間外・休日労働について定め、行政官庁に届け出た場合には、法定の労働時間を超える時間外労働、法定の休日における休日労働が認められます。この労使協定を「時間外労働協定」といいます。なお、時間外労働時間には限度が設けられています。

そのため、時間外労働が必要な場合には、残業という形で使用者は賃金を別途支払うことで労働者を働かせることができる。

情報量が多く、移り変わりが早い現代の社会、毎日残業を強いられている人も多いことだろう。

だが長時間労働は、労働による肉体的な負荷だけではなく、睡眠や休養の不足が引き起こされ、働く人の心身の疲労回復が阻害されていく。

そして肉体的にも精神的にも健康に影響を及ぼし、病気や過労死、自殺、精神性疾患などを及ぼすことは周知の事実である。

長時間労働と健康への影響

イェール大学の研究チームが、長時間労働と健康の関係を長期間に渡り解析し、その報告を行った。

研究チームは1979年に14歳から22歳の12,686人を対象に32年以上追跡調査を行った。

まず労働時間としては、週に30〜40時間が28%、41〜50時間が56%、51〜60時間が13%、61時間以上が3%だった。

そして週50時間以上働く人ではより心臓病のリスクが高まっていた。

また関節炎は、週40時間以上働く人が40時間未満の人と比べ、率が高かった。

ただし、慢性肺疾患、喘息、うつ、高血圧は働く時間との関連性は見られなかった。

性別の違い

男性と比べ、女性の方が長時間労働におけるリスクは高かった。

労働時間として主だった41〜50時間だと男性は、心臓病、肺疾患、うつ病のリスクは減少していた。

しかし長時間働く女性では、心臓病、ガン、関節炎、糖尿病のリスクが上昇していた。

これまでは長時間労働により健康を害したり、残念にも亡くなってしまった方がどれくらい長時間労働をしていたかという視点で考えられていたが、今回の調査のように統計的に調査することは重要なことである。

この調査を基にして、より良いワークライフバランスのための法律の整備が進んでいくことが期待される。

1日8時間という労働時間は、産業革命以降労働時間が長時間化したことから、1日を3つに分け、「仕事に8時間を、休息に8時間を、やりたいことに8時間を」ということで決まったと言われています。日本では1988年に労働基準法が改正され、週休2日、週40時間へ移行していますが、1日8時間というのは、特に疑念を抱かずに約200年間も使われていることに驚きです。生き方が多様化した現代、本当に1日8時間労働が適切なのか?少し考えるべき時代となったのかもしれませんね。

元記事はこちら(Help with the Headlines: Is Working Long Hours Dangerous to Your Health?)

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