統合失調症の治療に運動を積極的に取り入れることで、脳の機能が著しく改善した?!

日本の人口の約1%がかかると言われている統合失調症。薬物治療が主に使われていますが、その治療に運動を取り入れることで、より病状が回復しやすいという研究結果が報告されました。

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統合失調症

統合失調症とは幻聴、幻覚、異常行動などが症状となる精神障害の一つである。

原因は現在のところ不明であり、それぞれの症状が同じ原因で起きているのか、もしくは異なる原因からなる症候群なのかすら分かっていない。

患者数は世界で2,100万人ほどで、日本では80万人程度が統合失調症かあるいはそれに近い症状を有していると考えられる。

統合失調症は、その状況において経過が分類されており、眠れない、音に敏感になるなどの症状のでる前駆期、不安、不眠、妄想などの症状が激しい急性期、体がだるい、やる気がでない、意欲がないなどの消耗期、ゆとりが出てきて、周囲の関心が増える回復期という時期に分けられる。

その治療には薬物療法や認知行動療法、心理教育、ソーシャル・スキル・トレーニングなど、複合的に治療が行われ、ほとんどの人は回復する。

運動療法

マンチェスター大学の研究チームが、統合失調症を改善するための運動療法を検討している。

10の異なる治験において、385人の統合失調症の患者に対して、12週間有酸素運動を行ったところ、患者の脳の機能が著しく改善した。

統合失調症の急性期において、幻覚、幻聴、妄想などの症状が出るため、通常、薬による治療が行われる。

だがほとんどの患者は、記憶力や集中力の低下など認知障害に悩まされることが多い。

そこで研究チームが、トレッドミルやエアロバイクなどの有酸素運動を治療に取り入れたところ、薬物治療のみの場合と比較して、脳の機能がより改善されたという。

運動と脳の関係

特に改善されたのは、社会への理解や注意力の持続時間、そして一度に記憶できる量などである。

そして研究チームはこのような運動量を増加させ、運動能力が改善されると、脳の認知機能も改善されるという結果も得ている。

統合失調症にみられる脳の認知機能は仕事や社会生活において大きな問題であり、現在の薬物治療のみではその症状を改善できないということは、治療上の大きな課題となっていた。

そこで研究チームは新たな治療法を検討していたところ、運動が認知機能に大きな改善を見せ、このような問題を解決できる可能性を示したのだ。

急性期には幻覚や妄想に取り付かれることから、怖い病気だと考えられていますが、しっかりと治療をすれば治る病気であることを、この記事を書くために調べて、初めて知りました。私的には遺伝とか性格とかで治るものではないと誤解をしていたのですが、全く違うことをしり、まだまだ自分自身も知らないことがたくさんあるのだなぁと再認識しました。

精神分裂症などと名付けられていた歴史的な背景もあり、特に誤解の生まれやすい統合失調症ですが、患者本人だけでなく、周囲の人もこれは病気であり、そして現在の医学では治るものだという正しい知識をもって、差別や偏見のない世の中になっていってほしいなと思います。

元記事はこちら(Exercise can tackle symptoms of schizophrenia)

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