自動運転車による生産性の向上は限定的かもしれない?調査によって判明した一般の人への影響とは?

もうすぐ現実のものとなりそうな自動運転車。タクシーや宅配、物流などの運輸業界に革新的な変化が予想されている自動運転車ですが、一般の自動車ユーザーにとってどれほどの利益があるものなのでしょうか?実際に現在の自動車ユーザーから自動車の利用法を尋ねたところ、もしかしたら一般ユーザーにとってはそれほど大きな利益が得られないかもしれないという結果となりました。

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自動運転車の利点

行き先を設定すると自動で目的地まで運転してくれる自動運転車。

次世代カーとして、トヨタ、日産、ホンダ、スバル、テスラ、ダイムラー、フォードなど世界中の自動車会社が開発を進める一方で、DeNA、Googleなど従来自動車会社でなかったIT企業もその開発に名乗りをあげている。

実際に私有地での導入や公道でのテストまで行われており、近い将来、一般への販売がされるのではないかと期待されている。

なぜ各社競って自動運転車の開発を行っているのだろうか?ユーザーにとってそれほどの利点があるのだろうか?

その答えはもちろん「ある」だ。

人間が運転する場合、周囲の確認やとっさの判断には限界がある。

だが自動運転車では、様々なセンサーが取り付けられ、360°の危険を察知することができ、コンピュータ制御により確実に反応し、行動に移すことができる。

そのため交通事故が激減すると期待されている。

また運転者の能力に依存しない車であれば、これまで運転ができなかった子供や老人、盲目の人や例え飲酒をしていても乗ることができ、運転者の制約が無くなるのだ。

そして多くの自動車が自動運転車となることにより、各個人の運転の能力や性格、クセが無くなることによりスムーズな交通が現実となり、交通渋滞が回避できると考えられる。

もちろんタクシー会社やバス会社、運輸会社にとっては、乗務員を乗せる必要が無くなり、人件費の削減ということにも役立つかもしれない。

その反面で、自動運転車が一般的になることにより、職業ドライバーの雇用の問題や事故が起こった際の責任問題などまだまだ解決すべき課題が多いことは忘れてはならない。

ではそのような自動運転車が一般に販売された時、現在運転をしている人々にとってどれくらいの利点があるのだろうか?

現在のドライバーへの影響は限定的?

ミシガン大学の研究チームが、自動運転車が一般に販売された際のユーザーへの影響の調査を行った。

現在、アメリカで普通乗用車を利用している人では、だいたい1日に1時間程度運転しているという。

その人たちに自動運転車はあなたの生産性を上げると思いますか?と質問したところ、なんと62%の人にとっては、生産性の向上が見られないだろうという結論に至った。

その62%のうち、36%の人は自動運転車に乗車する不安から外を眺め続けるだろうと答え、23%は最初から自動運転車に乗らないと答えた。

そして3%の人は車酔いをするため生産性の向上は期待できないと回答した。

では自動運転車に乗り、外を眺めない人は一体車内で何をする予定なのだろうか?

その質問では、読書(11%)、家族や友人とテキストをしたり電話をする(10%)、睡眠(7%)、映画やテレビの視聴(6%)、仕事(5%)、ゲーム(2%)という結果になった。

こういった調査があると、各個人の生産性という意味では、自動運転車はあまり影響を与えないかもしれないなと思います。もし自分が自動運転車に乗ったとしても、外を見たり、寝たりといったことをするでしょう。私もそうですが、今まで運転をすることによりストレスを感じていた人にとっては、ストレスから解放され、リラックスできるという意味で、生産性は向上するかもしれません。ただどう考えても、読書をしたり、仕事をしたりすると車酔いになる気がします。

各個人への利益は別としても、公共全体で見ると事故の減少や物流の改善など多くの利益が期待されている自動運転車。本当に安全に運行するために、まだまだ超えなければならない規制はあると思いますが、早く現実のものとなり、我々の手に届くことを期待したいなと思っています。

元記事はこちら(Self-driving vehicles will have limited impact on productivity)

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