49,000もの遺伝子を解析することで、心臓病のリスク評価を行うシステムの開発

近年、遺伝子解析技術が飛躍的に向上し、病気と遺伝子の関連が明らかになることにより、前もって個人の病気リスクを見積もることができるようになってきています。すでに遺伝子解析による健康や美容リスクの解析サービスは市場に出てきていますが、残念ながらまだまだ精度というのは十分ではないこともあるようです。今回、ヘルシンキ大学が遺伝子解析による心臓病のリスクの推定をこれまでよりも高い精度でできるようになったと報告がありました。

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49,000もの遺伝子マーカー

ヘルシンキ大学の研究チームは、遺伝子解析により心臓病のリスク評価の精度を改善できたと発表した。

彼らは遺伝子解析で得られたデータをコンピュータで処理し、49,000以上もの遺伝子マーカーを評価することにより、心臓病のリスク評価を行うプログラムを開発した。

研究チームはこれまでにも心臓病のリスク評価のためのプログラムを開発していたが、前回のバージョンでは、心臓病リスクに大きく影響の与える10の遺伝子マーカーで評価を行っていた。

それを49,000もの遺伝子マーカーを評価することにより、これまでよりも飛躍的に精度が増したという。

これまでの評価法との連携

通常、心臓病のリスク評価には、血圧、コレステロールなどの医学検査や喫煙などのライフスタイルにより評価が行われていた。

しかし今回の報告ではこれまでのそのような評価法とは別に遺伝子によるリスクが心臓病と深く関連性があることを示している。

もちろんライフスタイルで起こる心臓病もあり、遺伝子解析と医学検査は相補的な役割を果たす。

新しく開発されつつある遺伝子解析とこれまでの評価法を組み合わせることで、より正確な情報が前もって知ることができれば、病気の治療ばかりではなく、病気の予防にもつながると期待されている。

遺伝子解析はかなり一般的になってきているバイオテクノロジーではないでしょうか。いくつもの会社が遺伝子解析サービスを提供し、例えば病気リスクだったり、肥満度だったり、適した美容法だったりを教えてくれます。一大産業となりつつある遺伝子解析ですが、なかなかどこまで信じていいのか分からないといったところでしょうか。

この遺伝子解析産業に関しては、医療機関で使われるよりも前に、あくまでもリスク推測という形で市場に入ってきています。つまり結構曖昧なところを含んでいても、もしかしたらこうなるかもしれませんというレベルでサービスが提供されている可能性もあるのです。今後より精度を上げ、信頼度が増した後、医療機関で使われることになるのでしょう。もしかしたら健康診断の項目に上がるのかもしれません。早くそのような環境になり、自分の身体のことを詳細に知り、対応できる世の中になってほしいなと思います。

元記事はこちら(GE­N­OMIC RISK SCORE HELPS EARLY PRE­DIC­TION OF HEART DIS­EASE)

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