空港でのセキュリティレベルを落とさずに、セキュリティチェックの時間を短縮するシステムの開発〜X線カラーカメラ〜

空港での手荷物のX線検査。私たちの安全を守るために必要とはいえ、ノートパソコンを出したり、飲み物を出したり、なかなか煩雑ですよね。それが繁忙期となればもう長蛇の列。現在の最新の技術でどうにかならないのでしょうか?

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セキュリティチェックの問題

2011年9月に起こったアメリカ同時多発テロ。4機の旅客機がハイジャックされ、2機が世界貿易センタービルに突入、1機がアメリカ国防総省に激突、最後の1機はペンシルベニア州に墜落した。

旅客機が使用された市場最大規模のこのテロ事件は、全世界に衝撃を与え、その後の旅客機のセキュリティを再検討、強化するきっかけとなった。

しかしながら日々多くの人が利用している旅客機。

昨年では全世界で約35億人が利用したと言われ、年々増加傾向にある。

セキュリティチェックが強化された上、利用人数が増えたことで、セキュリティチェックにかかる時間は増加し、乗客にとってストレスや不満を募らせる結果となっている。

X線カラーカメラ

デンマーク工科大学の研究チームは、このような時間のかかり、ストレスとなるセキュリティチェックをより簡便に、しかしセキュリティのレベルを落とさない方法の開発を行っている。

現在、セキュリティチェックで行われるX線検査。

面倒なのは、手荷物からノートパソコンやタブレット、そして飲み物などの液体を出し、別のプラスチックトレイに出さなければいけないことだ。

彼らのシステムではこの点が改善される。

彼らが開発しているのは、X線カラーカメラと、さらに数学的手法と組み合わせ、手荷物の中身の3次元モデルを表示するシステムだ。

この方法では、水やアルコールアセトンなどの液体を異なる色で表示することができ、空港検査官が瞬時に危険物かそうでないかを認識することができる。

乗客は手荷物を検査官に渡し、搭乗券を受け取り、金属探知機を通るだけと簡便で時間短縮につながる。

研究チームは実際に90人の乗客に協力してもらい、実験を行ったところ、大きな問題もなくシステムが稼働できることを確認でき、ほんの少し調整が必要なだけだった。

研究チームは今後数年間のうちに空港に導入されると考えており、そうすると1時間に150人ほどしか検査できない今のシステムと比べ、1時間に600人と約4倍の処理能力となると試算している。

現在では多くの人が使用している旅客機。

快適な空の旅を楽しむためにも、セキュリティチェックがスムーズに、しかし危険物を見逃すことなく済むのは、大変ありがたいことだろう。

私も何度も飛行機は利用しているのですが、ノートパソコンをもって、タブレットPCをもって、スマートフォンをもって、なんていくつも電子機器をもっているとどれか出し忘れたり、セキュリティチェック前に買った水を出し忘れたりと検査官に迷惑をかけてしまうことがあります。もうすこし簡単にならないかなと思っていたのですが、やはり同じように考えている人はいるのですね。セキュリティレベルは下げてほしくないけども、もっと簡単にしてほしいというのは、ちょっとわがままなのかなとも思っていたのですが、その希望を現実のものとなるのは意外と近い将来かもしれませんね!

元記事はこちら(Test of new airport scanner technology)

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