脳のシグナルを読み取りタイピングするシステムの開発!猿での実証は一分間に12語!

もし考えるだけで、タイピングができるとしたら、我々の生活は一変するかもしれませんよね。えっ!そんなの無理だろうって?いやいやもうすでにそんなシステムの開発が開始されていて、さらには実証実験までされているのです!

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無限の猿定理

みなさんは無限の猿定理という言葉をご存知だろうか?

この名前をご存知でない方も、「猿がタイプライターをランダムに叩き続ければ、いつかはシェイクスピアの一節ができる」ということを耳にしたことがある人は多いだろう。

これはランダムなことにおいて、実際には起こりえないと考えられる事象でも、十分に長い時間(多分人間にとっては途方もない時間だが)続ければ、いつかは確実に起こるという定理だ。

この無限の猿定理はあくまでも例え的なものだが、現在スタンフォード大学で開発されている技術を用い、さらにカンニングペーパーがあれば、猿でもシェイクスピアの一節を打たせることができるかもしれない。

それもそれほど時間をかけずに、だ。

考えたことがタイピングされる?

スタンフォード大学の研究チームが開発しているのは、文章を読む際に起こる脳のシグナルを検出し、それをタイピングするシステムだ。

研究チームが開発した初期のバージョンはもうすでに麻痺の患者でテストされ、タイピングすることに成功している。

だが残念ながら、そのタイピング速度は遅く、あまり正確なものではなかった。

最新のバージョンでは、タイピング速度を精度を向上させたという。

コミュニケーションの方法

我々は日々、周囲の人とコミュニケーションをとって生活をしている。

言葉、ジェスチャー、表情など、普段何気なくしているコミュニケーションの手段だが、病気や怪我でこれらの手段を使えなくなってしまう人もいる。

眼が見えなくなってしまった人では言葉で、言葉を失った人では手話や表情でコミュニケーションをとることは可能だが、中には筋肉の機能が衰え、言葉も表情もジェスチャーもできなくなってしまう病気も存在する。

そのような人を助けるため、現在では眼球の動きをトラッキングし、テキストを打ち出すという手段も開発されているが、それにも制限がある。

イギリスの理論物理学者であるスティーブン・ホーキング博士は筋萎縮性側索硬化症という病気のため、全身の筋力が低下し、ありとあらゆる動きが困難になっている。

ホーキング博士の場合はまぶたが垂れ下がってしまうために眼球のトラッキングシステムは使用できない。

また眼球を不自然に動かす必要があるため、やはり疲れてしまうもの問題である。

そこで研究チームが考えたのが、脳のシグナルを直接読み取り、それをコンピュータ上に表示するというシステムである。

彼らは複数の電極を脳に埋め込み、通常コンピュータのマウスを使用するために使われる手や腕の動きを司る脳の部位から直接シグナルを読み取るというシステムを開発した。

猿で実証!一分間で12語!

研究チームが実際に猿の脳に電極を埋め込み、ニューヨークタイムズの記事やハムレットの一節を用いて検討を行ったところ、一分間で12語タイプングさせることができた。

だが人間がこのシステムを使う際には、もっと遅くなるだろうと彼らは言う。

人間の言葉を理解できない猿のが速く、理解できる人間の方がこのシステムでは遅いというのは、いささか不思議に感じられるかもしれない。

だが人間の場合は、どんな会話をしたいかとか、その単語がどんなスペルだったかなど、様々なことを並行して考えてしまい、その結果彼らのシステムでのタイピング速度は遅くなってしまうのだ。

例え現状でのタイピング速度が遅いとしても、脳のシグナルを用いてタイピングできたということは大きな進歩であり、新しいインターフェースとして利用出来る可能性が示されたのだ。

実際に運用されるのはまだ先のようですが、すでに実証実験がされているというのは驚きの夢の技術ですね。現在はタイピングを行うというシステムのようですが、脳のシグナルでコンピュータを動かせるとなれば、家の電化製品だって動かせるようになるでしょうし、スマートフォンだって、車だって動かせるようになるかもしれません。そうなると、まさにみんなが超能力を使っているような未来になるでしょう。脳に直接電極を埋め込むというのは、かなり怖いですが、それも手術無しで出来るようなシステムになっていくことでしょう。こんな夢の技術が現実のものとなり、一般化される日を期待して待っていたいと思います!

元記事はこちら(Brain-sensing technology developed by Stanford scientists allows typing at a rate of 12 words per minute)

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