二酸化炭素による地球温暖化の影響を南極の氷が溶ける量で表示する!?地球温暖化を食い止めるためのイメージ戦略!

地球温暖化により南極の氷が溶けているというのは、多くの人が知っている事実です。ですが、何をすることで、どれくらいの量が溶けるのかということは想像がつかないことでしょう。生活による排出される二酸化炭素の量と南極の氷の減少量をリンクさせることで、そのイメージをはっきりとさせる研究が進められています。

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南極の氷と二酸化炭素排出量の関係

環境問題の一つとして挙げられる地球温暖化。

その温暖化の影響により、南極の氷が溶けているということはみなさんご存知だろう。

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームは地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素と南極の氷の減少量の関係性を研究している。

南極の氷は、1953年から現在まで観測が続けられており、研究チームはその減少量は排出された二酸化炭素量と明確な関連性があることを明らかにした、

この関連性から個人が出した二酸化炭素と南極の氷の減少量をリンクすることができ、個人の生活が地球温暖化へどれくらいの影響を与えているのか見積もることができるという。

これまでの研究との相違点

これまでにも地球温暖化と南極の氷の減少量に関しては、いろいろと研究されてきた。

だが今までは南極の氷の減少量を過小評価していたことにより、地球温暖化、そして二酸化炭素の排出量を見積もるには適切な手法ではないと考えられてきた。

しかしながら、研究チームはその評価を見直し、南極の氷の減少量を適切に評価することにより、二酸化炭素排出による地球温暖化と南極の氷の減少量に相関があることを見出したのだ。

どれくらいの影響があるのか?

彼らの報告によると、1トンの二酸化炭素を排出すると、南極の氷が3平方メートル減少するという。

だがそう言われてピンと来る人はいないだろう。

もっと直接的にいうと、ロンドンからサンフランシスコまで11時間(東京からだとドイツが約12時間)の飛行機に乗ると、それぞれの座席の人は、約5平方メートルの南極の氷を溶かしていることになる。

実際に飛行機に乗ったからといって、すぐに影響が出るわけではなく、南極の温度が上昇するには長い時間がかかるため、氷が溶けるスピードはかなり遅い。

現在、世界共通の長期目標として、地球温暖化を2℃に収めようと努力されているが、南極の氷の減少を食い止めるには、2℃では不十分であり、1.5℃以下に収めるべきだと研究チームは述べている。

地球の全地域に関わってくる地球温暖化。

我々の生活から排出される二酸化炭素の影響を南極の氷の減少量で、数値として見える化することにより、よりわかりやすくなり、そしてより一層の努力を促すことができるかもしれない。

テレビなどで、南極の氷が地球温暖化により溶けていますという動画が流れることもありますが、なかなか現実的にどんな生活をしたら、どれくらいの南極の氷が溶けるか想像がつきません。それをはっきりとした数値で表すことにより、一人一人に危機感を持ってもらおうという試みでしょう。

このように面積で表すことができたら、今後は東京ドーム何個分とかよりイメージしやすい数値に換算することができます。いかに分かりやすく表示するか、それが個人個人の意識を変える第一歩になることでしょう。

現在の生活では、どうしても二酸化炭素を出してしまい、二酸化炭素を出さない生活をしようと思うと、それこそ昔の生活に戻るということになります。様々なものが便利になった現在、それを使わない生活というのは、かなりの苦労が必要になります。なんとか技術が発達し、二酸化炭素を大気中に放出しない方法や二酸化炭素を出さないエネルギーなどが開発され、地球温暖化に歯止めをかけることができればと願っています。

元記事はこちら(Arctic sea ice loss linked to personal CO2 emissions)

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