ベッドでのスマートフォンの利用は、入眠を妨げ、睡眠時間も睡眠の質も低下する?!

ベッドや布団に入っても、スマートフォンを使っている人は結構いるのではないでしょうか。ですがその行動はあなたの睡眠の時間を削り、睡眠の質を悪くしている原因となっているかもしれません。最近あまり眠れないなと思う人、寝室にはスマートフォンを持って行かないほうがいいのかもしれませんよ?

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スマートフォンと睡眠

カルフォルニア大学サンフランシスコ校が、就寝前にスマートフォンを使うと睡眠時間が短くなり、睡眠の質も悪くなることを明らかとした、

2015年の時点でアメリカの成人の約64%の人がスマートフォンを保有しており、そしてそのうち68%の人が睡眠中ベッドサイドにスマートフォンを置いていると推計されている。

これまでの研究で、スマートフォンを就寝前に使うことにより、睡眠の質が悪化することが知られているが、どのような人たちが、就寝前にどのような頻度で使っているか、そしてその人たちの健康状態や睡眠の質に関して詳細な研究はなされていなかった。

睡眠の質や睡眠不足は、肥満や糖尿病、循環器疾患、うつのリスク要因となり、死亡率にも影響を与えていると言われている。

特にスマートフォンのようなデバイスのディスプレイから発せられる青色の光(ブルーライト)は睡眠を誘う化合物であるメラトニンの合成を妨げ、入眠を阻害し、睡眠の質を悪化させることが分かっている。

UCSF Health eHeart Study

カリフォルニア大学には、UCSF Health eHeart Studyというインターネットを活用して、研究データを集めるシステムがある。

そのシステムには現在80,000人近くが世界中から登録しており、将来的に100万人の登録を目指している。

このようなシステムにより、スマートフォンなどのデバイスのアプリを通じ、世界中の人々から、目的にあった人々を抽出し、協力を仰ぐことにより、必要なデータを集めることができる。

今回、条件に合う23,000人の中から、653人を抽出し、調査に協力をしてもらった。

用意したアプリは、Androide用のアプリでスクリーンが表示されている時間を計測し、1時間毎の使用時間を毎日データベースに送るというアプリである。

ベッドでのスマートフォンの利用は入眠に影響を及ぼす

調査は2014年9月1日から2015年9月30日まで行われ、被験者からはスマートフォンの使用時間に加え、生活水準、アルコールやタバコの摂取、気分、運動量、循環器疾患などの病気に関して情報を提供してもらった。

またピッツバーグ睡眠質問票という睡眠の質や時間を評価するテストを行ったところ、就寝時にスマートフォンを用いている人は、睡眠時間も質も低下していることが明らかとなった。

特に就寝時にスマートフォンを使用すると、入眠まで時間がかかり、特に大きな影響を及ぼすことが判明した。

その反面、スマートフォンの使用時間は運動量やBMIには影響を及ぼさないことも分かった。

スマートフォンを手放せないという人も多いだろうが、少なくともベッドでは使用しないほうが、睡眠に良いということだろう。

この記事を取り上げたのも、自分自身がベッドでタブレットPCやスマートフォンを利用しているからです。現在、iPhoneやiPadでは睡眠を極力妨げないよう、ブルーライトを減らす「Night Shift」というモードを設定することができます。ですが、多分睡眠に影響を与える要因はブルーライトだけではないでしょう。

例えばゲームをやって興奮したり、インターネットを見て、いろいろ考え事をしたり、脳を覚醒させてしまう行動が含まれていることが多いことでしょう。またタブレットPCもスマートフォンも光を発するデバイスです。ブルーライトをカットしたとしても、直接的に光が目に入ることで、なかなか脳が睡眠モードに入らないということも考えられます。

よく寝室では直接照明ではなく、間接照明を使っていることがあります。これは睡眠時には光源から直接出る光は強すぎ、脳を覚醒させてしまいますが、壁などで反射させることで柔らかい光となり、脳への作用を極力減らせる、もしくはぼんやりとした光で眠気を誘う効果があるのでしょう。そう考えるとタブレットPCもスマートフォンも顔の前で直接照明を使っているようなものです。眠くならないというのは、至極当然なことなのかもしれません。

それでもやっぱりリラックスしたベッドでこういったデバイスは使いたいものです。もしSIGの読者にディスプレイを開発している方がいらしたら、ぜひ間接照明的なディスプレイを開発してもらいたいなと思ったりしていますが、いかがでしょうか?

元記事はこちら(As Smartphone Use Increases, So Does Lack of Sleep. Use Within Hour of Bedtime Has Greatest Impact, UCSF Researchers Find)

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