医療従事者の命を守る!死因を調査することにより、職場の改善を目指すための調査!

ヘルスケアが重要なのは、何も一般の人だけではありません。専門的な知識をもった医療従事者においても重要です。ストレスが多い仕事だったり、危険な薬剤に接することの多い医療従事者。彼らの命を守るため、どのようなアプローチをしたらいいのか、調査・検討が進められています。

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医療従事者のヘルスケア

モナシュ大学の研究チームは、オーストラリアで2003年から2013年の間で、医療従事者において1000人に約5人の割合で薬剤による死亡者が出ていることを明らかとした。

特に40代半ばの女性で、専門職についており、メンタルヘルスに問題があり、個人的なストレスを抱えており、自傷傾向にある人の割合が多いという。

今回の調査は医療従事者の薬品の使用やメンタルヘルスに対して、正しい対処法を検討することを目的に行われた。

対象となるのは、医師、看護師、歯科医、心理学者、精神病医、理学療法士、薬剤師、医療補助員、そして獣医である。

調査結果

調査の期間中、404人の薬剤による医療従事者の死亡が報告されており、年平均では37人である。

職業別で見ると、薬剤による死亡が多いのは獣医であり、動物を安楽死させるための薬剤を用いて、自殺していた。

今回の調査では、これまでに文献等で述べられていた状況とは異なることがいくつか明らかとなっている。

例えば、看護師や歯科医、薬剤師はオピオイドとよばれるモルヒネ様物質を悪用する傾向にあるとされてきたが、今回の調査では、精神安定剤として使われるベンゾジアゼピンという薬剤が同様に悪用されていることが判明した。

また自傷による死亡のうち50%は計画的なものであること、そして合法にしろ非合法にしろ向精神薬による自殺の割合は一般の人よりも高いことが確認された。

この様に薬物の乱用や早すぎる死を招く原因としては、ストレスの多い職業であったり、管理薬物にアクセスできること、勤務時間が長いこと、そして助からない患者と接する機会が多いことなどが挙げられる。

今回の研究の様に医療従事者の死因を解析し、医療従事者の職場環境を改善していくことは医療業界において、今後さらに重要な課題となっていくことだろう。

長時間勤務で一度間違えば命に関わる仕事。医療現場というのは、かなりストレスのかかる職場であることは間違いないでしょう。しかしながら、医療従事者も人。あまりにストレスのかかる職場であれば、メンタルヘルスを害することはあるわけです。

過酷な職場であれば、できる限り仕事を分散して、各個人の負担を減らすべきではあると考えられるのですが、専門職なのでなかなかそうもいかないことでしょう。医師も看護師もまだまだ人手不足であるというのは、みなさんもご存知のとおりです。そのように人をむやみやたらに増やせないという状況も今回のようにメンタルヘルスを病んでしまう人が出てくる原因となってしまっていることでしょう。

人の命を預かる医療従事者。自分自身の命も大切に、そして職場としても改善していって欲しいなと願うばかりです。

元記事はこちら(Drug-caused deaths among health care professionals: new insights revealed)

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