ビタミンB3は皮膚ガンの発症を抑えることができる?!サプリメントで手軽に皮膚ガンからの脅威から命を守ることができる?!

オーストラリアやニュージーランドのような南極に近い地域では、オゾン層の破壊により皮膚ガンになりやすいと言われています。そのため紫外線カットの日焼け止めクリームを塗るなどの対策が個人レベルで行われているのですが、なかなかそれだけでは皮膚ガン患者の増加を食い止めることはできていないようです。サプリメントを活用することにより、手軽に皮膚ガンを抑えることができないか、そんな研究が進められています。

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ビタミンB3: ナイアシン

ビタミンの一種ビタミンB3は水溶性のビタミンであり、ナイアシンとも呼ばれているビタミンである。

熱に強く、糖質、脂質、タンパク質の代謝に不可欠であり、循環系、消化系、神経系の働きを促進するなど生体にとって重要なビタミンである。

代謝に重要であるということは、細胞の新陳代謝に重要であることを示しており、紫外線や加齢によるシミ、そばかす、黒ずみを改善できるため、サプリメントとして広く利用されている。

不足すると口内炎、湿疹、下痢、消化不良、うつ、頭痛、めまい、不眠などを引き起こすと言われている。

皮膚ガンと紫外線

シドニー大学の研究チームは、ビタミンB3の摂取により、皮膚ガンの発症を有意に抑えることができるということを報告した。

皮膚ガンの主要な要因の一つは、太陽の光に含まれる紫外線である。

太陽の光には様々な波長(エネルギー)をもった光が存在しているが、紫外線は可視光(色として目に見える光)よりも強いエネルギーをもった光である。

大部分は地球の大気によって吸収されるが、UV-Aと呼ばれる比較的エネルギーの低い紫外線は地表に届き、様々な作用を示す。

その作用の中には、ビタミンDの合成など生命にとって有用な作用もあるのだが、細胞内の遺伝子を破壊するという有害な作用も存在する。

遺伝子が破壊されると、細胞のコントロールができなくなり、がん細胞に変化するものが出てくる。

近年では紫外線を吸収するオゾン層が広まるにつれて、より強力なエネルギーをもった紫外線が地表に届きやすくなり、オーストラリアのような南極に近い地域では皮膚ガン患者の発生数が増加していると言われている。

シドニー大学の存在するオーストラリアでは様々なキャンペーンを行い、紫外線から身体を守るよう宣伝しているのだが、人口の半数以上は皮膚ガンの影響を受けているのが現状である。

そして皮膚ガンの患者数は他の全てのがんを足し合わせたよりも4倍ほど患者数が多く、年間5億オーストラリアドル(約420億円)の医療費がかかっているという。

そのため、特にオーストラリアでは紫外線による皮膚ガンから人々を守るということが急務となっている。

ビタミンB3で皮膚ガンを抑えることができるか?!

研究チームはビタミンB3が皮膚ガンの発症を抑えることができることを検討するため、これまでにメラノーマではない皮膚ガンを5年以内に2回患った患者386人に協力を要請し、研究を行った。

皮膚ガンを患った患者としたのは、再発する可能性が高く、ビタミンB3の効果をより顕著に調べることができるからであろう。

そして患者を2グループに分け、一つ目のグループはビタミンB3を、二つ目のグループには効果のない薬(プラセボ薬)を12ヶ月間継続して摂取してもらった。

その結果、ビタミンB3を摂取した患者においては、プラセボ薬を摂取した患者に比べ、23%再発のリスクが減ることが明らかになった。

また皮膚ガンの前兆となる病変である日光角化症の発症を検討したところ、ビタミンB3を摂取することにより、3ヶ月で11%、9ヶ月で20%少なかったことから、皮膚ガンの前兆から抑えることができていることが分かった。

しかしながら今回の結果は、皮膚ガンを患ったことのある患者を対象に行っており、まだ一般の人にとって皮膚ガンを抑える効果があるかは不明である。

また検討では皮膚ガンの一種であるメラノーマの患者を除いていることから、メラノーマに対して有効かどうかは分かっていない。

今後、さらに検討が進められることで、ビタミンB3が皮膚ガンにどれくらい有効なのかは明らかになっていくことだろう。

日本ではあまり紫外線による皮膚ガンというのは重要視されていないかもしれません。しかしオーストラリアやニュージーランドなどのような南極に近い地域では、オゾン層の破壊による紫外線の暴露が多くなっており、政府が紫外線対策を呼びかけるほど大きな問題となっています(Sun Smart: サンスマート)。

それもそのはずオーストラリアの紫外線量は日本と比べ5倍以上と言われており、健康に対する影響がものすごく大きいのです。夏にオーストラリアやニュージーランドに行かれた人ならわかるかもしれませんが、日焼け止めクリーム、帽子、サングラスは屋外に出かける時、紫外線から身を守るため絶対に身につけておくべきでしょう。

地域が変われば、がんの種類も変わるのはあるかもしれませんが、ここまで一つのがんの影響が大きい地域も珍しいのではないでしょうか。皮膚ガンは紫外線というがんの発症要因が明確になっているがんの一種で、その対策も明らかです。これからオーストラリアやニュージーランドに行かれる方、是非ともこのことを頭に入れ、紫外線対策をバッチリして楽しんできてもらいたいなと思います。

元記事はこちら(Vitamin B3 derivative cuts risk of new skin cancers. Research breakthrough could cut $500m skin cancer bill)

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