子供の頃に虐待を受けると、将来、経済面・健康面において、大きな不利益があるかもしれない?!

日本でもたまに虐待や育児放棄のニュースが流れてきます。自分の子供を何故虐待してしまうのか、なかなか理解し難いところもありますが、起こっているのが現状です。そのような虐待を受けた子供達が大人になった際、どういった影響があるのか調査がされ、健康面・経済面において大きな不利益があるかもしれないという報告がなされました。

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虐待の将来への影響

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームは、子供の頃に育児放棄や虐待を受けた人は、将来長期の病気のため仕事を休みがちになったり、中高年になった際、家を所有する割合が低くなると報告した。

研究チームは、1958年以降に生まれた50代の8,076人に子供の頃の虐待の有無、現在の経済・健康に関して調査を行なった。

50代に絞った理由としては、イギリスではこの時期が収入のピークになり、経済や健康において明確な差が見られるためだ。

虐待を受けると健康・収入に大きな差が?

その結果、子供の頃に虐待や育児放棄を受けたことのある人の70%が長期の病気のために仕事を休みがちになったり、50代になっても家を所有する割合が低いという結果が得られた。

またこの影響は虐待の内容によっても大きな影響を受けるという。

育児放棄、家庭内暴力など一種類だけではなく、複数の虐待を受けるとさらにその傾向が強まるという。

その原因としては、虐待を受けることにより、読み書きのスキルや、計算スキルを十分に習得できず、収入的に十分な仕事に就くのが難しくなるからだという。

子供の頃に大きなディスアドバンテージ

今回の研究は、子供の頃に受けた虐待により、大人になっても大きな不利益を被る可能性があることを示唆している。

またそれは健康面や経済面といった生活の質に関わる重要な面でである。

そのためいかに子供達を虐待から守るのか、また虐待を受けてしまった子供達をどうやってサポートして行くのかということの重要性がさらに高まったことだろう。

ちなみに2011年のイギリス全体において、病気のために年間1,400万日失っており、雇用者は年間1.3兆円を病気休暇に関連するコストに支払っているという。

なかなか虐待という問題は無くなりませんね。しかも世界中で問題となっているとのことです。自分の子供を何故虐待してしまうのか、性格や生活状況など複雑な要因が絡んでいることから、完全に虐待のない世の中を作るのは難しいのかもしれません。

虐待を無い社会を目指すというのは確かに重要なことなのですが、今、まさに虐待を受けている子供達もいるわけで、その子供たちのサポートをどうやっていくのかという問題も忘れてはいけない重要なことです。大人として、そして社会として一体何ができるのか?どうしていかなければいけないのか?もう一度考えるべきなのかもしれません。

元記事はこちら(Neglect and abuse in childhood could have long-term economic consequences)

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