2016年のアメリカ大統領選において、ソーシャルメディアで流れた嘘のニュースは投票に影響を与えたのだろうか?

2016年に行われたアメリカ大統領選。その大統領選において、様々な情報がインターネット上に流れました。その中には正しい情報もあれば、嘘の情報もあります。では嘘の情報が流れることによる大統領選への影響はどれくらいのものだったのでしょうか?

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アメリカ大統領選における嘘のニュースの影響力とは?

スタンフォード大学とニューヨーク大学の共同研究チームは、2016年のアメリカ大統領選の際に流れた間違ったニュースや嘘のニュースがどれくらいの影響力があるのかを検討した。

これまで間違ったニュースというのは、説得力がなく、社会への影響力がないだろうと考えられてきた。

しかしながら選挙において、その勝敗を揺るがすほどの影響があるかどうかは、これまで結論づけられていなかった。

調査の手法と結果

研究チームは、三つの段階を踏んで、インターネット上に流れたニュースとその影響力に関して、検討を行なった。

最初に行ったのは、ソーシャルメディアにより拡散されたニュースサイトのトラフィックの量を解析である。

そして次に大量に拡散された嘘のニュースを探し出し、2つの真実を検討しているサイト、SnopesとPolitiFactを用い、検討した。

その後、選挙後のオンライン調査により、1,200人の投票者の調査を行った。

その結果、ソーシャルメディアは2016年の多くのアメリカ人にとって、主要な政治ニュースソースでないことが明らかとなった。

割合としては、たった14%の人しかFacebookや他のソーシャルメディアサイトを選挙の重要なニュースソースとして用いていなかったのだ。

大統領選における情報の拡散

選挙の3ヶ月前、トランプ氏賛成派によって流されたニュースは3000万回もシェアされた。

これはクリントン氏賛成派の約4倍にも当たる。

しかしながら広く出回った嘘の情報というのは、ほんの少数の人しか目にしておらず、さらに信じた人はその嘘のニュースを目にした人の約半数でしかなかったという。

この割合からも、嘘のニュースが信じられ、投票結果に影響を与えるためには、驚くほど説得力のあるものである必要があると言えよう。

嘘のニュースが今回の選挙結果を変えたとすれば、一つのニュースがクリントン氏に投票しようとした人の0.7%の意識を変え、さらに投票する気が無かった人をトランプ氏に投票させる必要があったという。

これがどれくらい大変なことかというと、36のテレビ番組でキャンペーン広告をするのと同じくらい大規模なものだという。

今回の調査結果によると、嘘のニュースにより、望まない大統領が誕生したわけではなく、正常な判断をもってトランプ氏は大統領に選出されたと言えるだろう。

今後、トランプ氏が行う政治が世界にどのように影響を与えるかは分からないが、より良い政治が行われることを期待したい。

この記事を書いている2017年1月22日の時点で、トランプ大統領はTPPからの離脱やオバマケアの見直しを発表しています。TPPは日本やアメリカを中心とした経済連携協定であり、関税の撤廃による貿易の自由化を行おうという協定です。長い間議論されてきたのですが、ここでアメリカがTPPから脱退するとなると、参加国において経済政策の見直しが必要となることでしょう。

ただTPPは貿易の自由化というメリットだけではなく、デメリットとしてこれまで高い関税をかけ守られたきた産業が、海外から安く輸入できるようになり、雇用や国内生産に大きな影響があると言われていました。どちらにせよ新しい試みなので、どういった結果が出るのかはなかなか推測しにくいところもありますが、アメリカが脱退することで、どれほどの影響力がある協定となるのか疑問が生じますね。

日本の経済は、かなりアメリカの経済に左右されるところがあり、トランプ氏が掲げる強いアメリカとなることで、日本にどのような影響があるのか、注意深く見守り、対応していくことが必要となることでしょう。

元記事はこちら(Stanford study examines fake news and the 2016 presidential election)

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