飲酒は心臓発作、心房細動、うっ血性心不全のリスクを増大させる?!アルコールと心臓病の関連性の調査!

「酒は百薬の長」などとも言いますが、飲み過ぎが身体に良くないことはみなさんご存知の通り。でも少しの飲酒でも健康リスクがあると知ったらどう思いますか?実は今回、少量の飲酒でも心室細動のリスクは高まるかもしれないという研究結果が報告されました。

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飲酒による増大する健康リスク

カルフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームは、過度の飲酒は心臓発作、心房細動、うっ血性心不全のリスクを増大させる可能性があることを報告した。

アルコールは適度な摂取なら心臓発作やうっ血性心不全を防止し、循環器系の健康に良いと考えられてきた。

しかし今回の研究結果は、少量や中程度の飲酒においても、心房細動のリスクは増大することを示しているらしい。

アルコール摂取と循環器疾患

アメリカでは1,000万人から1,500万人が過度のアルコールを摂取していると推測されている。

アルコールの過剰摂取は、個人の健康を害するだけではなく、周囲の人との関連性や仕事へ各影響を及ぼすと考えられる。

また循環器疾患はアメリカでは死亡原因の4分の1を占めており、2015年に初めて心臓発作を起こした人は50万人を超え、心房細動を起こした人は600万人いたと推測されている。

また、毎年87万人がうっ血性心不全と診断されている。

過度の飲酒はこのような循環器疾患を引き起こす健康リスクの原因であり、どうやって過度の飲酒を抑制するか課題となっている。

データベースを用いた調査

研究チームは今回、カリフォルニアに住む人の健康データを集めたHealthcare Cost and Unitization Projectのデータベースを用い、飲酒と循環器疾患の関連性を調査した。

データベースには、1470万人以上が登録されており。そのうち1.8%に当たる268,084人がアルコール依存症であると診断されていた。

このデータを解析した結果、アルコールの過剰摂取は心臓発作のリスクと相関があり、心房細動やうっ血性心不全のリスクは、少なくともこれまでに報告されたリスクレベルと同程度であることが明らかとなった。

またアルコール過剰摂取による心臓発作やうっ血性心不全のリスクレベルは、糖尿病と高血圧と同じくらいであるが、心室細動においては他の病気よりも3倍以上リスクレベルが高いことが判明した。

今回の調査はまだ限定的なものであり、因果関係を結論づけることはできないが、今後詳細が解析されることにより、個人レベルでアルコール摂取量と疾患のリスクレベルが評価できるようになるのかもしれない。

現在、世界中で禁煙が叫ばれ、タバコが吸いづらい世の中になりました。そして今度はアルコール。過度なアルコールはもちろんダメですが、少量でもリスクがあるとなると、酒を止めろ!という人が出てくるかもしれません。ある意味やりすぎな状況になっている気がしないでもないです。

こういった身体に悪いことは、ストレス解消にもつながっているとも考えられるので、あまり規制するのもいけないことだと思います。ただタバコに関しては、ニコチンを必要な身体になり、ニコチン摂取によるストレス解消というマッチポンプをしているだけだとも言われていますが。

何がともあれ、リスクがあるからといって、完全に止めてしまうというのはナンセンスではないでしょう。長い間親しまれてきた酒もタバコも、個人の責任において楽しめるのであれば、それは認めるべきだと感じています。もちろん、他の人に迷惑がかかるような飲み方や吸い方はダメですが、何事においてももうちょっとゆるーい世の中になることは、精神衛生上いいことではないでしょうか。

元記事はこちら(Alcohol Abuse Increases Risk of Heart Attack, Atrial Fibrillation and Heart Failure. Despite Myths, Reducing Alcohol Intake Could Reduce Cardiovascular Disease)

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