バイリンガルの脳は効率が良く、老化をしにくい?!脳の活動から見たモノリンガルとバイリンガルの差!

みなさんはモノリンガルでしょうか?それともバイリンガルでしょうか?日本人にとって日本語の次に学ぶ言語は英語が多いかと思います。大人になってから、英語を学ばなくてはいけなくなり、必死になって学んだなんて人もいることでしょう。でもその苦労はもしかしたら脳の健康な老化にとっていいことだったかもしれません。

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バイリンガルの脳は効率がいい?

モントリオール大学の研究チームは、バイリンガル、つまり二ヶ国語を話す人の脳の活動は、モノリンガル、つまり一ヶ国語のみを話す人に比べ、効率が良いということを報告した。

人は何らかの動いたり、見たり聞いたり、考えたりする時は全て脳の活動が伴っている。

だがその活動ももちろん一つではない。

脳は膨大なネットワークを形成し、その仕事に応じて適切ネットワークを用いることで、身体を動かしている。

その脳のネットワークの研究において、彼らはモノリンガルの高齢者とバイリンガルの高齢者の脳のネットワークの活動を検討したところ、与えられた情報に関して、バイリンガルの人の方が他の情報に邪魔されずに、効率よく伝えることを発見した。

視覚的情報に関するタスク

彼らが行なった実験は、モノリンガルの高齢者とバイリンガルの高齢者において、ある視覚的情報に関するタスクを行なってもらった。

例えばディスプレイの左右に青か黄色に塗りつぶされた円がでる。

左右どちらに出たかは関係なく、青が出たら青色のボタンを、黄色が出たら黄色のボタンを押すといったタスクである。

つまりこのタスクでは、色という視覚的情報のみに注目してもらい、どこに出るのかといった場所の情報に関しては無視してもらっているというわけだ。

モノリンガルの人においては、脳の視覚野だけではなく、運動機能や行動の制御を行う前頭葉まで活動していた。

またバイリンガルの人の脳においては、脳の視覚野だけが活動していた。

これは毎日二ヶ国語を話す訓練を何年もしたことにより、バイリンガルの人の脳は、情報の取捨選択が上手くなり、目的とは関係の無い情報を無視することができるようになっているためだという。

バイリンガルの利点

このように脳の活動において差が見られるモノリンガルとバイリンガルの脳。

バイリンガルの人の脳は二つの利点があるという。

一つ目はバイリンガルの人とモノリンガルの人が同じ仕事をした際、バイリンガルの人の脳の方が効率的であるということだ。

もう一つは、バイリンガルの人は同じ結果を得るために、老化に対して脆弱な前頭葉を使っていないということだ。

つまり認知機能の低下や痴呆の影響を避けることができる可能性があるということだ。

第二言語に関しては、ほとんどの人がある程度成長してから習得することが多いが、それにより脳の老化に差が生まれるというのは大変興味深いことだろう。

私も日本語と英語を話す一応のバイリンガルです。だいぶ英語の方は錆び付いてしまっていますが、まぁ何とか使えるレベルです。私の場合は大学まで全く英語はダメだったのですが、研究職に目標を据えてから、英会話学校に通い、何とか話せるようにしました。

やはり最初は英語を聞いて、日本語に翻訳し、日本語で答えを考え、英語に翻訳するという脳にとってはものすごく無駄なことをしていました。また聞き取る時にも、全てを理解しようとしていたのを覚えています。ですがある一定のレベルになってからは、英語をそのまま英語として理解し、英語で答えを返す。また全てを聞き取らなくても、理解ができるようになりました。

この時に英語で話す脳のネットワークが形成され、必要な情報といらない情報の取捨選択が上手くできるようになり、英語がスムーズに理解できるようになったのだと思います。日本で暮らしていると、英語をなかなか使う機会もなく、何で英語を学ばなきゃいけないんだろうという学生さんもいらっしゃることでしょう。ですが、脳のトレーニングの一環として英語を学んでいるんだと思うと、結構意味のあることかもしれませんよ?

元記事はこちら(Bilingualism may save brain resources as you age)

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