うつ病の循環器疾患に対するリスクレベルは肥満や高コレステロールと同じくらいである?!

日本でも増えつつあるうつ病。個人の資質なのか、社会のせいなのか、はたまた環境のせいなのか、様々な要因が考えられます。そして精神を病むと肉体も影響を受けることは間違いありませんが、そのリスクレベルはこれまで正確には知られていませんでした。うつ病と病気の関係、それはうつ病の患者にとって結構大きなリスク要因となるということが報告されました。

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うつ病のリスク

ミュンヘン工科大学の研究チームは、うつ病における循環器疾患を患うリスクは高コレステロールや肥満と同じくらいであるという研究結果を報告した。

世界保健機構によると現在うつ病を患っているのは、全世界で3億5000万人だと推計されている。

うつ病は精神的疾患の一つであるが、それは精神だけに影響するのではなく、もちろん身体にも作用する。

しかしながらこれまでうつ病が、他の身体的疾患に対し、どれくらいのリスク要因になりうるのかあまり検討されていなかった。

そこで研究チームは、うつ病がどれくらいのリスク要因になるのか検討を行った。

うつ病は高コレステロール、肥満と同じリスクレベル?!

研究チームは、45歳から74歳の男性3,428人を対象に健康を害する5大要因であるコレステロール量、肥満、高血圧、喫煙、糖尿病とうつ病のリスクレベルに対して比較を行った。

その結果、うつ病を患っている人の15%は循環器疾患により亡くなっており、これは肥満と糖尿病が10%以下、喫煙が17%、そして顕著な高血圧が30%と比較しても低くない数字である。

つまりうつ病は健康リスクが高い5大要因の中でも中程度のリスク要因となっており、循環器疾患においては、肥満や高コレステロールと同じくらいだと考えられるのだ。

うつ病というのはいつから多くなってきたのでしょうか。昔から一定数の患者は居たかと思うのですが、最近は特に一般的になってきたのではないかと思います。ニュースでも職場でもメンタルヘルスが叫ばれるようになった現在ですが、うつ病は一向に減る気配を見せません。それどころか多くなっていると感じられるのではないでしょうか。

様々な観点からうつ病の研究が進められていますが、個人的には根本的にどうしたらうつ病の患者が減るのか、それを考えるべき時期になっているのではないかと思います。つまりは社会的な構造が歪になり、その歪みが各個人にのしかかっているためであり、社会全体としてどうにかしなければいけない問題ということです。

皆が安心して、活力のある生活を営めるようにするには、その根本のところを施政者の方々には考え、行動に移して頂きたいなと思う今日この頃です。

元記事はこちら(Depression is a risk factor comparable to high cholesterol levels and obesity. Depressive disorder is hard on the heart)

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