進むステント技術の開発!治療が終わる頃には溶けてなくなるステント!

現代の医療は心臓を手術することは十分にできるレベルまで達しています。胸を切り開き、心臓を止め、手術をし、そして心臓を再度拍動させる。昔なら亡くなっていると判断される状態で手術が行えるようになっているのです。ですが、さらに患者の身体的負担や予後をより改善しようという研究が進められています。

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新しいステント技術の開発

メルボルン大学とSt. Vincent’s Hospitalの研究チームは、これまでの循環器手術よりもより簡単に治療が行えるステント技術を開発している。

ステント手術は小さなバネ式のデバイスを血管に送り込み、病変部の血管内部で開くことにより、血流を改善する手術である。

オーストラリアでは54,000人が毎年心臓病を患っており、そのような患者においてステント手術は一般的になりつつある。

BIOTRONIK

ドイツの医療機器会社BIOTRONIKが開発した生体吸収性マグネシウムステント「Magmaris(マグマリス)」が2016年6月にヨーロッパで医療用器具として認可された。

このMagmarisは体内に設置されると、時間をかけ溶けていき、最終的には体内に吸収される。

Magmarisの成分はマグネシウムであり、マグネシウムは栄養素の一種でもあるため、栄養としてゆっくり体内に吸収されていくというわけだ。

溶けてなくなってしまうとなると、再度血管が詰まった状態になるのか心配に思えるのだが、このMagmarisにより血管を開いて血流を良くすることで、血栓は時間をかけて溶けていき、Magmarisがなくなる頃には血管の詰まりもなくなる。

これまでポリマー性のステントを用いられてきたのだが、それよりも強度が高く、さらに溶解するまでに12ヶ月から18ヶ月と、ポリマー性の3年以上に比べると短い。

さらに開発が進むステント技術

研究チームも現在、このMagmarisを用いて心臓の手術を行っているのだが、さらに新しいステントを開発しようと研究を行っている。

その内容としては、3Dプリンタで患者に合わせた形を作ることができる、またはナノテクノロジーにより心臓まで薬剤を運ぶ技術といったものだ。

このような技術開発が進むことにより、より患者に負担をかけず、より安全に、より安定した治療が行えるようになることだろう。

医療従事者でもなければ、なかなか日常的に心臓病に関わる人も少ないのではないでしょうか。それこそ患者本人かその家族といったところでしょう。ですが心臓病はそれこそいつ起きるか分からない病気です。そしていきなり発作が起こり、亡くなってしまうというケースも少なくありません。

今回のようなステント技術はそのような最初の発作で運良く命が助かった人だったり、人間ドッグなどで病変が見つかった人に使える技術です。つまりは早期発見するための健康診断や人間ドッグ、そして健康管理がまず第一に重要になってくるわけです。いかに自分の健康を把握しているのか、それが自分の命を守る第一歩だと思います。

元記事はこちら(Heart surgery goes high-tech with Victoria’s first dissolvable metallic stent)

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