世界で初めて世界規模の鳥の移動をマッピングした研究!外来種をどうやって防ぎ、生物多様性を保護するのか?!

現在地球上の生物多様性が失われつつあると言われています。その一つの要因としては、外来種。つまりもともとそこに生息していなかった種が、何らかの要因によりそこに住み着くようになり、それまでいた種を絶滅させてしまうということがあるのです。ではその何らかの要因とは何なのでしょうか?その謎を明らかにするために、鳥の移動を解析した研究チームがあります。

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外来種

外来種は現在世界的に生物多様性を破壊する要因として課題となっている。

例えば、外来種が生存競争により固有種を打ち負かしてしまったり、病気を運んできたり、さらには作物を壊滅的に荒らしてしまったりと生物多様性だけではなく、経済的なダメージを与えることもある。

しかしながら、どの種が外来種として猛威を振るうのか、それは推測することは困難である。

つまり新しい土地にある種が来た時に、増殖していくのか、それとも土地に合わずに死んでいくのかは分からない。

なぜならある種が新しい場所で増殖するには、様々な要因があり、例えば生物学的な要因、気候的要因、人口密度などによって影響を受ける。

人と鳥が決める?

ユニバーシティ・カレッジロンドンとインペリアル・カレッジ・ロンドンの共同研究チームは、1500年から2000年までの1000種類近くの鳥の移動を解析し、その広まり方と、要因を解析した。

その結果、人の活動が外来種がその土地に生息できるか決める主な要因であることが判明した。

また繁殖しやすい場所としては、多くの固有種が住み着いている場所が、定着に成功しやすいということも明らかになった。

19世紀と第二次世界大戦後

外来種が増えた時期の詳細を見て見ると、19世紀半ばのヨーロッパ、特にイギリスが意図して外来種を離した時期がある。

その目的の多くは猟鳥としてである。

また順化協会なる団体もあり、他地域の動植物を移入することで、利益を上げようという試みもあった。

そのように移入された鳥としては、アヒル、ガチョウ、キジ、ヤマウズラ、ハトなどがある。

その後、外来種が増えた時期は、第二次世界大戦から今日に続く時代である。

貿易により世界各地に様々な鳥が送られ、ペットとして飼われるのだが、逃げたり、離したりすることでその地に住み着くようになる。

このような鳥にはオウムやフィンチ、ムクドリなどがある。

今回の解析により明らかになったのは、外来種が多い地域は、可処分所得が多いという経済との関連性もありそうだということである。

つまり外来種の鳥を飼うことは、ある種のステータスであり、それが時折逃げ出してしまったり、飼いきれなくなり離してしまうということだ。

刻一刻と地球上から消え去っている種がある現在、こういった外来種の問題から固有種を保護する必要はあるのだが、なかなか困難なことだろう。

こういった外来種が繁殖する主な原因は人にあることは間違いないです。現在、全世界が飛行機や輸送船でつながれ、簡単にものの行き来ができるようになりました。それにより、欲しいもの、それが生き物だったとしても、を購入することは容易になり、お金持ちだけではなく、一般の人でも珍しい生物を購入することが可能になりました。

そういった貿易も一つの要因でしょうが、輸送においてコンテナだったり、ダンボールだったり、バラスト用の水だったり、色々生物がくっついて運ばれる、そしてその生物が輸送先で繁殖するということもあります。こちらはなかなか気づかないうちに混入してしまいますし、全部駆除しようというのは困難ですし、コストも膨大なものになるでしょう。

生物多様性を守り、豊かな地球を守るためには、もう一度じっくり考えてみる必要があるでしょう。

元記事はこちら(Global alien bird species movements mapped for the first time)

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