医学教育では肥満の防止・治療が十分に教育されていない?!肥満による病気を防ぐには、肥満に関してもっと教育する必要があるのかもしれない?!

肥満は各個人の問題を超え、社会的な問題となってきています。しかしながら、どうやったら肥満を防止できるのか、肥満になってしまったらどうやって治療するのかといったことは現状の医学教育ではあまり教育されていないようです。医学教育にこのような事項を組み込むことにより、肥満治療を加速させようという動きが始まっています。

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肥満防止・治療の教育は十分か?

ノースウェスタン大学の研究チームは、医学教育において肥満の重要性が十分に教育されてないことを報告した。

肥満は糖尿病や心臓病、いくつかの種類のガンなど重大な疾患を引き起こすことから、世界中で懸念されている事項の一つである。

しかしながら医師の国家試験において、肥満の防止や治療に関する事項は驚くほど少ないということを研究チームは明らかとした。

試験において十分な事項がないということは、医学生において肥満に関することを学ぶ機会を与えようという動機がなく、また医学生にとっても学ぼうという動機がないということになる。

試験の内容の精査

研究チームは、すべての医学生や1年目の研修医に行われる米国医師免許試験(United States Medical Licensing Examinations)において肥満に関する項目を調査した。

その際、医療審査のナショナルボードであるNational Board of Medical Examinersが抽出した800以上の肥満関連の項目を6人の肥満薬学のスペシャリストが精査した。

それぞれの項目を分類したところ、肥満自体の診断やマネージメントではなく、睡眠障害や糖尿病のような肥満に関連した疾患の評価やマネージメントに偏っていると言えるものだったという。

さらに肥満の防止や治療においては、基礎科学から医療におけるマネージメントのどの領域においても十分に試験されていないという。

アメリカでは成人の40%、子供や青年においては20%の人が肥満であると言われている。

そのため医学試験に十分に肥満防止や治療の項目を追加することにより、肥満に関する十分な教育を始めるべきだとスペシャリスト達は述べている。

医師としては、人が生きていく上でどれくらいの栄養やカロリーを取れば、健康的に過ごせるのかということは、個人差があるにしても、ある程度分かっていることでしょう。そして患者にこういう食事にしてくださいと提案することは現在でも行われていることだと思います。

しかしながらなかなか患者はいうことを聞いてくれないというケースも多々存在するのではないでしょうか。それに医師にとっても強制するというのは難しいことでしょう。しかしながら今回の記事を読んでいると、現在の世界の肥満の状況はもうそんな生易しい方法では解決できないというところまで来ているということを、医師側も感じているのではないでしょうか?

切迫する財政、そして増大する肥満による医療費、様々な状況により肥満を積極的に防止する必要があるということなのかもしれません。いかに健康で長生きをするのか、そのために社会として、そして個人としてどう変化していく必要があるのかを考えるべきなのでしょう。

元記事はこちら(Obesity is barely covered in medical students’ licensing exam)

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