妊娠時に抗うつ剤を服用すると先天性異常をもった子供が生まれやすくなる?!胎児の発達と抗うつ剤の関連性とは?

妊娠中はできる限り薬の利用を控えましょうと言われています。これは大人にとっては有益な薬であっても、発達途中にある胎児においては毒となりかねないためです。胎児が成長は、ものすごく繊細な物質の量のコントロールによって成り立っています。それがほんの少しでもずれると後々大きな問題を引き起こす可能性がある。その一つの薬に抗うつ剤があるようです。

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抗うつ剤と先天性異常

モントリオール大学の研究チームは、妊娠時に抗うつ剤を用いると、先天性異常をもった子供が生まれやすくなると報告した。

そのリスクとしては、薬を服用していない人が3〜5%であるのに対し、6〜10%と有意に高いということだ。

カナダのケベック州では、毎年135,000人の女性が妊娠しており、そのうち7%の人がうつの症状に悩まされるという。

ほとんどの人においては軽度か中程度であるが、ごくわずかに、1%未満ではあるのだが、重いうつに悩まされる人もいるという。

最初の3ヶ月

そこで研究チームは、ケベック州において妊娠時にうつの症状を感じた18,487人の調査を行った。

その結果、約20%の人(3,640人)が抗うつ剤を妊娠の最初の3ヶ月に利用していた。

なぜ最初の3ヶ月に注目しているかというと、この時期に細胞が分化し、臓器が作られ、妊娠12週目においては、胎児の大体の形が作られているためだ。

妊娠初期には、受精卵から様々な細胞が分化していくのだが、その分化においてはセロトニンが重要な役割を担っており、抗うつ剤によりセロトニンの働きが干渉されてしまうと、形成不全を引き起こす可能性がある。

例えば妊娠3ヶ月以内にセレクサと呼ばれる抗うつ剤を服用した人の子供の先天性異常のリスクは5%から8%へと引きあがる。

そのほかにパロキセチンでは心臓、エフェクサーでは肺、三環系抗うつ薬では目や耳、顔、首などの先天性異常のリスクが高まるという。

妊婦のうつ病は増加傾向?

妊娠中にこういった抗うつ剤を用いている妊婦は増加しており、1998年では人口1000人あたり21人だったのだが、2009年には1000人あたり43人と2倍以上に増加している。

増加する妊婦のうつ病と抗うつ剤の利用。

使用すれば胎児において大きなリスクとなるのだが、使用しないと母体の精神へ大きなリスクとなりかねない。

少なくとも妊婦の場合は、抗うつ剤に頼らないうつの治療を検討するべきなのだろう。

妊娠3ヶ月以内というと、本人にとっては自覚がない時期も含まれています。妊娠してから1ヶ月程度というのは妊娠検査薬でも妊娠したことは分かりませんし、月経がちょっと遅れているなと思ってしまうと、妊娠のサインを簡単に見逃してしまいかねない時期です。

でもその頃の小さな小さな卵から、分裂し、分化していく時期が、様々な物質が本当に繊細なコントロールをされることで成り立っており、それが薬によって狂わされてしまうと、異常が出てしまうということです。

私はまだ子供はいないのですが、妊娠するとどんな薬なら服用していいのか、どんなものはダメなのか病院で一覧を貰えるのではないかなと思います。せっかく授かったお子さんを元気な姿で産んであげるためにも、こういった薬の使用は注意したいものですね。

元記事はこちら(Anti-depressants during pregnancy can heighten the risk of birth defects)

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