尿に含まれる数百もの成分を調べることにより、何を食べたのかを正確に知る手法の開発!

みなさんは今朝、何を食べたのか覚えていますか?では昨日は?一昨日は?と聞かれると、どんどん記憶があやふやになってしまうことでしょう。さらにどれくらいの量を食べましたか?と聞かれても、その量まで正確に記憶しておくことは困難です。でもそう言った情報は、健康を保つためには重要なことだったりします。

スポンサーリンク

食事の記録

インペリアル・カレッジ・ロンドンとニューキャッスル大学、アベリストウィス大学の共同研究チームは、尿に含まれるバイオマーカーを測定し、何を食べたかを測定する方法を開発した。

通常何を食べたのかというのは、被験者の記録によって行われる。

しかしながら、被験者は自身の食事をできる限り健康に見せようとして、不健康な食べ物は少なく、果物や野菜などの健康な食べ物は多く記録してしまうことがある。

それは意識的か無意識にかには関わらず、こういった食事の記録を行うと、60%の人が誤った報告をしてしまうらしい。

もちろんそのような状況は、被験者本人にとっても、またそれを分析する研究開発者や医師にとっても好ましい状況ではない。

どうしたら食事の履歴を正確に知ることができるのか、それが重要な課題なのである。

3日間の食事制限による尿の成分の検査

そこで研究チームは、尿の成分を調べることにより、被験者が何を食べたのかを短時間で知ることができる手法を開発した。

どんな食物を食べたのかをモニターすることで、ダイエットプログラムに使用しようというのが最終的な目標だ。

そこで研究チームは、19人の被験者に、健康な食事から不健康な食事まで4種類の食事を3日間摂取してもらい、朝、昼、晩の3回尿のサンプルを取得した。

そして尿に含まれる数百もの物質を調べた。

尿の成分

食事により摂取されたものが体内で分解・代謝され、不要なものが尿として体外に排出されることから、その成分は食事によって特徴が出るのである。

この成分解析により、赤身肉、鶏肉、魚、果物、野菜など、そしてタンパク質、糖質、食物繊維、糖質などの成分がどれくらい摂取されたのかを知ることができるという。

さらには柑橘類、ぶどう、緑の葉野菜といった特定の野菜の摂取まで知ることができる。

さらなる正確性の向上に向けて

研究チームは、さらに正確性を検討するために、19人の被験者から得られたデータを元に、さらに多くの人の尿のサンプルを解析している。

その人数としては、225人のイギリス人と66人のデンマーク人の総計291人であり、その結果、尿のサンプルを解析することにより、十分な正確性で食事の内容を解析することができたという。

何を食べたのかを正確に知ることにより、今後、ダイエットだけではなく、病気の予防や健康度の指標など、様々な場面で利用されることだろう。

自身の身体は、何を食べたのかによって構成されているというのはみなさんご存知のとおりです。でも忙しい日々を送る現代人は、何をどれくらい食べたのかというのを正確に調べ、記録することは難しいですし、ましてや記憶しておくことはできることではありません。

そのため何からの形で、それを正確に知る方法というのはこれまでずっと待ち望まれていたことでしょう。それは我々自身だけではなく、医師にとっても正確なデータを取ることができるため、健康や病気の可能性を知るために、重要なことだと考えられます。

現在では数百の物質を調べるには、NMRという高価な機器を用い、正確に測定しているようですが、例えば目的に沿って、ある程度絞ることができれば、病院や家庭で使えるバイオセンサーの開発へと繋がるかもしれません。特にこういった何を食べたかということに関しては、日々のモニタリングが重要であるため、より簡便に、より日常的に使える形になっていくことが望ましいと考えられます。

肥満の予防や健康が世界中で問題になっている現在、こういった様々な指標が生まれるのは、自身の健康をより正確に知るために、重要なことだと考えられます。是非とも早く日常的にチェックできるよう開発が進んで欲しいなと思います。

元記事はこちら(New urine test can quickly detect whether a person has a healthy diet)

この記事を読んでくれたあなたへひろやんからのオススメ記事

家庭で正確に尿検査を行うシステムの開発〜スマートフォンと黒い箱〜
尿検査は思ったよりもすごい検査!そしてこれからは病院ではなく、家庭でもできるようになるかもしれない?!尿検査のすごさと問題点 毎年、...
横になって30分!それが糖尿病の治療法になるかもしれない!?
足に取り付けた空気圧パックで糖尿病治療?!模擬的に運動状態を作り出すことで、横になっていてもカロリーを消費し、血糖値を下げることができるかもしれな...