世界で一番退屈な実験により明らかになった目と脳の関連性とは!?

コンピュータ、タブレットPC、スマートフォン。現代人はこういった近くのものを見る機会が多くなったと思います。でもあまりに画面に集中してしまうと、少なくなるのがまばたきの回数。ドライアイの原因の一つとも言われ、まばたきの重要性がよく聞かれるようなりました。今回は、そのまばたきの詳細を解析し続けている研究チームを紹介します。

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脳がまばたき後の目の位置を調整する?!

カルフォルニア大学バーレクレー校と南洋理工大学、ダートマス大学、パリ第5大学の共同研究チームは、まばたきをした際、脳が目の位置を調整することで、まばたき前に見ていたものにフォーカスしたままにしてくれているということを報告した。

実はこの研究チームはこれまでにもまばたきが眼の渇きを防いだり、刺激から保護する以上に起こっていることを明らかにしている。

ではまばたきしている間の目の動きというのはどうなっているのだろうか?

まばたきの働き

実はまばたきをしている時、眼球はこれまで焦点を当てていた状態から解放され、わずかに上下運動を行う。

まばたき自体には、先ほど述べたように目の渇きを潤す働きがある。

そしてこの眼球の上下運動には、筋肉の緊張を解きほぐす効果があると考えられている。

そのため、コンピュータやスマートフォンのディスプレイを凝視すると、あまりまばたきが行われず、目が疲れやすくなってしまうのだ。

これまでで一番退屈な実験?!

ではまばたきによって位置がずれた眼球はどのようにして戻されるのだろうか?

それを検討するために、12人の青年に、”これまでで一番退屈な実験”と言われる実験を行ってもらった。

その実験とは、被験者は暗闇の中で長時間座り、ただ一点、スクリーンに映されたドットを見つめるというものである。

そして赤外線カメラにより、被験者の目の動きやまばたきをトラッキングした。

だがそこには一つの仕掛けがあり、被験者がまばたきをするたびに、スクリーンのドットを1 cm右にずらしたのである。

その変化はわずかなものであり、被験者にとっては意識できないものであるが、脳からの指令でドットを正面から見るように、眼球運動が起こったという。

またこの繰り返しを30回程度行うと被験者の目はそのわずかな動きに慣れ、次にドットが現れる位置へ自動で焦点を合わせるようになったという。

目の筋肉はのろい?

この実験結果から研究チームは、実は目の筋肉による動きというのは遅く、あまり正確ではないため、まばたきをする時に毎回、脳は目の筋肉にシグナルを送り、その位置を修正しているのだと考えている。

そしてこの発見は、ある変化に対してどのようにして脳が適応しているのか、また脳と筋肉の関係性を解析するのに重要なものであると考えられる。

多分、私は比較的コンピュータの画面を見ているのが長い方になるでしょう。朝、SIGをチェックし、会社へ行き、仕事でコンピュータを使う。そして帰ってきたら、SIGの更新のために、コンピュータに向かう。さらにベッドではiPadやiPhoneでのんびりブラウジング。つまり起きている間のほとんどがディスプレイを見ているのではないでしょうか。そうなると私の脳はずっとコンピュータの画面に焦点を合わせるよう頑張っているということでしょうか。なかなかの働き者ですね。

しかしまばたきのように無意識に行っている行動が、疲れなどに影響すると人間ってなかなか上手く出来ているなと思いませんか?もしまばたきを毎回必ず意識して行わなければならないとなると、もうそれはコンピュータで文章を打ったり、車を運転したりするのがかなりストレスとなることでしょう。

またまばたきをする度に、目の焦点を自分で合わせなければいけないとなると、これはまた人間は今のような生活を送るのは困難になるでしょう。そんな無意識の行動を労ってあげるためにも、たまには意識的にまばたきをして、積極的に目を休めることも重要なのかもしれませんね。

元記事はこちら(Why the lights don’t dim when we blink)

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