アルコール中毒を治療する新しい薬剤は喘息の薬かもしれない?!禁断症状無しにアルコール中毒から離脱する?!

みなさんはアルコールをどれくらい飲まれるでしょうか?家族や友人と飲むお酒は楽しいものですが、あまり日常的に飲みすぎると、アルコール中毒になってしまいます。世界でも2億800万人の患者がいると言われているアルコール中毒は、精神疾患から幻覚、痴呆、がんや胃炎など様々な病気を引き起こすと言われています。そんなアルコール中毒を禁断症状なしに治療できる薬剤が見つかったかもしれません。

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イブジラスト

カルフォルニア大学ロサンジェルス校の研究チームは、日本で喘息の治療に用いられている薬剤がアルコール中毒を改善するのに役立つかもしれないことを報告した。

その薬剤の名前はイブジラストという。

喘息はアレルギー疾患の一種であり、アレルギー物質が体内に侵入すると、それを取り除こうと咳が出たり、気管支が炎症を起こしたりする疾患である。

その咳が激しかったり、また気管支の炎症がひどい場合には、呼吸をすることが困難になり、最悪の場合命の危険がある。

アレルギー疾患には抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬剤がよく用いられ、この薬剤では炎症作用を示すヒスタミンの機能を阻害することで、炎症を抑える。

だがイブジラストは抗ヒスタミン薬とは異なり、ヒスタミンなどの炎症作用を示す物質が細胞から放出されないように働く。

細胞内には血管拡張作用、抗炎症作用などを有するcAMPと呼ばれる物質が存在するが、この物質はホスホジエステラーぜと呼ばれる酵素により分解されてしまう。

イブジラストはこのホスホジエステラーぜの働きを阻害し、体内のcAMPを増やすことで、抗炎症作用を示す。

お酒を飲みたいという思いが減少?!

研究チームは17人の男性と7人の女性の協力のもと実験を行った。

彼らは平均で月に21日飲酒し、一回の飲酒では7杯のアルコールを飲む人たちだ。

その人たちに6日間の実験を行ってもらった。

その実験では、静脈内に飲酒4杯分のアルコールを注射し、イブジラストを最初の二日間は20 mg、その後4日間は50 mgを処方した。

その結果、被験者のアルコールを摂取したいという思いは、偽薬(プラセボ薬)を処方された患者と比べ、イブジラストを処方された被験者において顕著に減少したという。

またその思いはアルコールの匂いやアルコールを目の前にした時でも、気分を損ねることなく、穏やかな気分でいることができたという。

アルコール中毒は禁断症状があり、なかなか治療することが難しいが、このような薬剤が世に出てくることにより、苦痛を伴わず、アルコール中毒の治療ができるようになるのかもしれない。

最近の若者は”アルコール離れ”と言われるように、昔ほどアルコールを飲まなくなっていると言われています。また喜ばしいことに、アルコールを無理やり飲ませることは、アルコールハラスメント(アルハラ)と言われるように、社会的にも許されないこととなってきています。

アルコールは人との付き合いだったり、気分を変えるためにも有用なツールであるとはいえるでしょう。そして最初は飲めなくても、会社の付き合いなどで時々飲酒するようになり、そしてストレスなどで家でも毎日飲酒するようになり、最終的に手放せなくなってしまう。このようにしてアルコール中毒となってしまう人は現在においても少なからずいるようです。

全く無くなってしまうと寂しいお酒。体に無理がないよう適度に楽しく飲みたいものですね。

元記事はこちら(Drug shows promise for treating alcoholism. UCLA study finds an anti-inflammatory medication appears to reduce cravings, improve mood)

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