植物内部の水圧を感知するセンサー!水やりがこれで楽になる?!商業化に向けて着実に前進中!

植物の水やりをいつやればいいのか分からないなんて人もいるのではないでしょうか?土が乾いたらとか葉っぱが少ししなびてきたらなんてことも言われますが、その具合を掴むのはなかなか難しいですよね。植物内部にどれくらい水が吸収されているのかを知るセンサーにより、最適な水やりをしようとしている研究チームがあります。そしてそのセンサーを商業化しようと検討が進められているようです。

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植物のための水センサー

コーネル大学の研究チームは、新しい水センサーを開発し、商業化に向けて準備を進めている。

植物を生育するのになくてはならない水。

しかしながら逆に多くやり過ぎることで、逆に生育を阻害してしまったり、根が腐ってしまったりするため、水のコントロールは経験と勘が必要となる。

これまでの水センサーは高価であったり、不正確であったり、多くの労働力が必要となるものだったが、彼らの水センサーは正確にリアルタイムに測定でき、そこまで高額なコストはかからないという。

血圧計と類似?!

彼らの水センサーの原理は血圧計に似ているという。

つまり植物の中の水の圧力を測定するというわけだ。

もし植物に水が足りなければ水圧は低くなり、水が十分にある場合は水圧が高くなる。

この植物内部の水圧を計測し、植物の健康状態をモニタリングすることで、水やりを最適化することができる。

水やりを最適化することで、例えば果物やナッツ類、また特に赤ワインのためのぶどうなどの質を劇的に向上させることができると考えられる。

圧力を計測する原理とは?

研究チームは2009年からこれまでの彼らの研究結果を基に、このようなセンサーの開発に取り組んでいる。

その研究結果とは、小さな穴が空いたシリコンチップを用い、そこに水を含ませるとポーラス構造(穴の空いた構造のこと)により水が保持される。

それを植物の中に埋め込み、もし水が足りない状況になると、水がポーラス構造から引っ張りだされ、その引っ張りの強度が電気シグナルと変換されるというものだ。

ビジネス化に向けて

2016年11月に研究チームはI-FAST(the first national Innovations in Food and Agricultural Science and Technology)の賞を受賞し、米国農務省のNational Institute of Food and Agricultureから$50,000の助成金が送られている。

また2016年中頃には、FloraPulseという企業を立ち上げ、カルフォルニア中部とナパバレーにおけるぶどうやナッツ栽培者をターゲットに事業化を進めている。

この新しい水センサーが農業を大きく変えていくかと考えると、今後の開発が楽しみである。

私も家で観葉植物を育てているのですが、なかなか水やりは難しいなということを感じています。観葉植物は特にあまり水やりをしなくても大丈夫な植物ですが、水をやりすぎて根腐れを起こしてしまい、枯れてしまったという経験は一度ではありません。もしこれが商業的に農業をしている人だったとしたら、水やりで作物が壊滅してしまったという目も当てられない状況になることでしょう。

また日本のように水が潤沢にある地域であればいいのですが、乾燥がひどい地域だったり、水不足になりやすい地域の場合は、水自体が貴重であり、それを必要量、そして無駄にしない量散布することが必要になることでしょう。そういう場合において、水センサーというのは素晴らしい効果を発揮すると考えられます。

植物のため、地域の水使用量を低減するため、様々な理由があるかと思いますが、作物に対し、水を適切な量与えるというのは、農業的にも経済的にも重要なことではないでしょうか。このセンサーが早く市場に出て、活躍してくれることを願っています。

元記事はこちら(Water sensor moves from basic research to promising business)

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