腰痛や肩こりを甘く見るな!背中の痛みが死を招くという統計学的な証拠が報告された?!

肩こり、腰痛、背中の痛み。普段このような痛みを感じている人は少なくないと思います。多分、みなさんの周りでも、そのような痛みを訴えている人はいるのではないでしょうか?でもその背中の痛み、放っておいていいものなのでしょうか。最新の研究では、背中の痛みにより死亡リスクが増加するという研究結果が報告されました。

スポンサーリンク

背中の痛みと死亡リスクの関連性

The University of Sydney(シドニー大学、オーストラリア)の研究チームは、背中の痛みと死亡リスクの関連性に関しての研究報告を行なった。

The University of Sydneyのプレスリリースはこちら

A new study by researchers from the University of Sydney has found that those with back pain have a 13 per cent higher chance of dying prematurely.

論文はこちら

研究チームは、4390人の70歳以上の双子を調査し、死亡率と背中の痛み(腰痛や背中、首の痛み)との関連性に関して分析を行なったところ、高齢者で腰痛で悩んでいる人では、死亡リスクが腰痛をもっていない人に比べ、13%増加することが明らかになった。

日本の腰痛・肩こりの状況

日本の背中の痛み状況を知るには、一体どうしたらいいのか?

実は厚生労働省が毎年行なっている国民生活基礎調査にデータがあるのは知らない人も多いかもしれない。

平成25年度の調査概況はこちらである。

調査の概要について紹介しています。

この概況の「III. 世帯員の健康状況」の「1 自覚症状」がそれに当たる(平成26年度、平成27年度においてはまだ発表されていないようだ)。

今回の論文では背中の痛みに”neck pain”とあるので、肩こりも含まれるのではないかと推測される。

すると男性では腰痛が第一位(92.2人/千人)、肩こりが第二位(60.2人/千人)、そして女性では肩こりが第一位(125.0人/千人)腰痛が第二位(118.2 人/千人)となっている。

ちなみに平成25年10月1日の人口は約1億2730万人、そして男性は約6191万人、女性は約6539万人である(総務省統計局 人口推計)。

つまり腰痛で悩んでいる人は1300万人以上、肩こりでは1200万人近くもいるというわけだ。

高齢者人口は?

今回の研究でもう一つ重要なキーワードが「高齢者」だ。

研究では70歳以上の人を対象に調査を行なっているが、現在日本で高齢者というと公的年金の受給が始まる65歳以上と考えられるだろう。

現在、日本は急速に高齢化社会に向かっており、平成25年度では3189万8千人、前年比110万5千人の増加となっている(総務省統計局 人口推計)。

つまり日本の人口の約25%の人が高齢者となり、単純に計算すると330万人程度が腰痛を、そして300万人程度が肩こりを感じている高齢者だと推計される。

年齢が上がるにつれ、肉体的に弱り、痛みを感じる人が多いと考えると実際にはもっと多いと言えるかもしれない。

なぜ背中の痛みが死に繋がるのか?

論文の要約からはその原因はうかがい知ることはできないが、調べてみると背中が痛む病気には様々な病気が考えられるようだ。

特に詳しく、分かりやすく説明しているサイトを一つ紹介しよう。

普段は見過ごしがちな背中の痛みですが、実は重大な病気が潜んでいることもあります。気を付けなければいけない背中の痛みについて、医師監修記事で解説します。

また背中が痛いと病院を受診した際、心臓病を疑われ、心電図検査をしたという例を私自身も聞いたことがある。

心臓に疾患を抱えていれば胸に痛みを感じるのはみなさんイメージしやすいだろうが、背中も心臓の近くに存在していることから、背中に痛みが出ることも十分考えられるだろう。

痛みというのは、身体が発している危険信号である。

もちろん全ての痛みが命に関わる重大な危険を発しているわけではないが、あまり簡単に考え、放置しておくことは得策ではない。

身体からの危険信号を無視せず、適切な対処や予防をすることが、健康な身体を手にいれる第一歩だと言えるかもしれない。