あなたの食事が子供に影響する?!高タンパク質食で競争力の精子ができ、強い子供が生まれる可能性?!

人間を含め、生物は次世代の子孫を残すことが、重要な役割だと考えられます。では親の生活というのはどれくらい子供に影響するのでしょうか?ミバエを用いた実験が明らかにしたのは、父親の食事は子供の遺伝子に大きな影響を与えるかもしれないということです。

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父親の食事が子供に影響する?

モナシュ大学の研究チームは、男性の食事の違いが精子に影響を与え、さらには子供に影響するという研究結果を報告した。

研究を始めるに当たって、研究チームの疑問は父親が摂取してきた栄養の歴史は、子供にどの様な影響を与えるのかということだった。

そこで研究チームは、ミバエを用いてその疑問に対する実験を行なった。

ミバエはヒトの遺伝子とよく似た経路や性質をもっていることから、モデル生物として広く実験に用いられている生物だ。

食事が精子に影響を与え、さらに子供にも影響を与える!

ミバエを用いた実験の結果、父親が高タンパク質食を取っていたのか、または低タンパク質食を取っていたのかによって、その後ある程度中間的な食事を取っていたとしても、子供の遺伝子の発現(遺伝子からタンパク質が作られること)に大きな違いが生じることが明らかとなった。

さらにその遺伝子発現の違いは、父親の精子の競争力の違いによるものであると考えられる。

つまり高タンパク質の食事をしている父親の精子は競争力があり、母親の子宮の中で受精する確率が高いというわけだ。

免疫や代謝にも影響する?

それだけではなく、父親が高タンパク質の食事をしている場合、子供は代謝能力や生殖能力が高いことが判明した。

その反面、低タンパク質の食事をしている父親の場合、子供において免疫反応に関連する遺伝子の活性が低いことも明らかとなった。

現状ではミバエの実験であるため、まだヒトではどれくらい食事が次世代に影響するのかは明らかになっていないが、ヒトにおいても同じ様な影響があることは十分に考えられるだろう。

過去に食事と遺伝子発現に関して記事にしました。その時の記事では、一度高糖質の食事を取ると体内の遺伝子発現が変化し、その後、健康的な食事にしたとしても寿命が短くなるということを報告しています。

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ここまでは一世代の話なので、確かにある環境に慣れてしまった(特に悪い状況に)場合、なかなかその変化を戻せないということはあるかなと感じられます。実際に一度肥満になってしまうとなかなか痩せることは難しく、痩せたとしても気を抜くとまた太ってしまうことから、イメージしやすいと思います(本当に遺伝子的にそうなのかわかりませんが、イメージ的に)。

しかし今回の研究結果は、さらに次世代にまで影響するということを示唆しています。こうなってくると単に個人の問題ではなく、社会としての問題になるのではないでしょうか。現在、世界中で肥満傾向にある人が増加しているということは、高タンパク質色よりも高脂肪食の世の中になり、その子供たちが弱くなっている、もしかしたらそれは肉体面だけではなく、精神面にも影響があるのかもしれません。

親の世代が健康的な生活をして、子供の健康を守り、さらにその次の世代の健康を考えるという、健康的な世代交代をしていくことが必要なのかもしれません。

元記事はこちら(Father’s diet impacts on son’s ability to reproduce: study finds)

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