重大な心臓発作のサインを正しく認識できれば、救える命もあるのかもしれない!?

心臓発作はいきなり来て、あっという間に命を落としてしまう病気です。しかし重大な発作が来る前に、前兆があることも少なくありません。例えば失神や吐き気、胸の痛み、浅い呼吸などがそのサインとして挙げられます。もしこのようなサインが重大な心臓発作の前触れであると正しく認識されていたら、助かる命もあるのかもしれません。

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心臓発作の前兆を見逃すな!

インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームは、多くの心臓発作の患者において、その前兆が見過ごされていることに警鐘を鳴らしている。

心臓発作はイギリスにおいて、最も多い死亡原因の一つである。

心臓発作が原因で3分に1人病院に運ばれると言われるほど、多くの患者がいるのが現状だ。

その多くは心臓をぐるっと囲って、心臓に酸素や栄養を運んでいる冠状動脈が血液を十分に送れなくなることによる起こる。

その症状として、突然の胸の痛みや腕にまで広がる締め付けられるような感覚があったり、吐き気や呼吸が浅くなることがあるという。

しかしこのような症状が軽い場合もあり、心臓発作の重大なサインを見逃すことも少なくない。

入院してもサインが見逃される?

今回の研究において、国民保険サービスにより運営されている446,744の病院において、2006年から2010年まで心臓発作の患者に関して調査を行なった。

その調査の間において、135,950人が心臓発作により亡くなっている。

入院期間との関連性を見ると、約半数が亡くなる4週間以内に病院への入院歴がなく、また約半数が入院後4週間以内に亡くなっていた。

そして亡くなった人のうち16%にあたる21,677例においては、入院している4週間の間に心臓発作の症状が病院の記録に記載されていなかった。

1ヶ月前にはサインが現れる!

通常、重大な発作が起こる1ヶ月前には患者に何かしらのサインが現れるのが普通だという。

そのサインとは例えば、失神や浅い呼吸、胸の痛みなどである。

しかしそのようなことを患者が訴え病院に来ていたとしても、その時には心臓に明確な損傷が見られず、医師が重大な発作が来る可能性があることを警告していなかった可能性がある。

現状では何故重大な発作が起こることを予想できなかったのかその理由は不明だが、この結果をさらに解析し、心臓病による死者を減らす努力をするべきだと考えられる。

記録の記載の仕方でも死亡リスクが高まる?

さらに研究チームは心臓発作により入院した全ての患者のデータを分析した。

その結果、主な症状として心臓発作が記載されている患者よりも、二次的な症状として記載されている患者の方が2倍から3倍ほど亡くなる傾向にあったという。

つまり医師としては、入院の主な症状として心臓発作が記載されていると、心臓発作の治療を十分に行うのだが、それが二次的な症状としてや微妙な症状として言われるとそのサインを見逃しがちになる可能性が示唆された。

もしかしたら心臓発作で亡くなった方の中には、前兆を正しく伝え、医師がその重要性を認識していたら、助けられた命もあったのかもしれない。

そのような助けられる命を救うため、研究はさらに続けられている。

記事を読み返してみると、医師が心臓発作のサインを見逃していたというように取れてしまうかもしれません。ですが、医師はその時できる最善のことを行なったけれども、最悪の結果になってしまったのだと考えられます。

その中には医師の知識や経験の差もあったかもしれませんが、患者の症状の訴え方というのもあったのかもしれません。何が悪いとせめるのではなく、こういった情報を正しく活用し、今後に繋げていくことは重要なことでしょう。

実は私も心臓発作を疑われたことがあります。背中が痛いのが続き、総合病院の整形外科に行ったら、医師からすぐに心電図を取りましょうと言われました。その時は背中が痛いって言って整形外科に来ているんだから、痛み止めを出してくればいいのにと思ったのですが、医師としては最悪のケースを考えていたことでしょう。今、思えば良い医師に診てもらったのではないかなと思います。その時は心電図に異常はなく、少なくとも心臓発作ではないことが分かったので良かったです。

ちなみに”少なくとも”と言ったのにはわけがあります。医師が心臓発作を疑い、心電図をとってくれたのはいいのですが、もしかしたら医師の思惑外の病気の可能性も否めないかったからです。たまに病院に行っていたけれど、こっちの病気の可能性は考えてくれなかった(例えば腰痛で病院に通っているのに、糖尿病になっているのをおしえてくれなかったなど)という人がいますが、さすがにそれは無理なことでしょう。

専門もありますし、通常考えられる病状に対しての検査を行います。そして一回の診察や一つの検査で得られるのは限られたデータのみです。つまり関連性がない病気にまで保証はできないことでしょう。自分の健康を守るため、病院に行っているから安心と医師に全部丸投げするのではなく、いかに症状を正しく伝えられるかというのも重要なことではないかなと思います。

元記事はこちら(Warning signs might have been missed in one in six England heart attack deaths)

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