人間の活動により起こる地震がある?!それを回避するためのツールの開発!

地震というと天災であるというイメージが強いですが、実は人間が起こしている地震も少なくないかもしれません。それはもちろんSFやうわさレベルのものではなく、科学的に、そして論理的に人間が起こす地震があると実証されています。ではその人為的な地震を避けるためにはどうしたらいいのでしょうか?

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人間の活動により起こる地震がある?

スタンフォード大学の研究チームは、人間の活動が原因で起こる地震を予測するツールを行っている。

人間が地震を起こせると聞くと、なんとも物騒な話であるが、何故そのようなことが起こるのだろうか?

その理由としては、石油や天然ガスを掘り出す過程にある。

水圧破砕法と断層

石油や天然ガス、そしてシェールガスを掘り出す手法として、水圧破砕法と呼ばれる手法がある。

これは地下の岩盤に超高圧の水を大量に注入し、亀裂を生じさせる手法だ。

用いた水が岩盤にトラップされ、近くの断層を刺激することで断層がずれ、地震につながる可能性があるのだ。

しかし断層は地球上のどこにでもあるとはいえ、全ての断層が地震につながるわけではない。

ほとんどの断層は活動を停止しており、地震に影響はない。

つまり如何にして地震を起こす危ない断層とそうでない断層を見分けるかということは、人間の活動により起こる地震を防ぐためにも重要なのである。

The Fault Slip Potential Tool

そこで研究チームは、どの断層を刺激すると地震につながるか予測するツール The Fault Slip Potential (FPS) Toolを開発した。

そのツールにおいて、鍵となる情報は三つある。

一つ目は、どれくらいの水を注入すると、断層の圧力上昇につながるのか。

二つ目は、断層のストレスがどれくらい溜まると地震につながるのか。

三つ目は、その地域において、どんな断層があるのか、ということである。

このようなデータは、地域の地震のモニタリングや地盤に穴を開けた時のデータなど石油会社や天然ガス会社が採掘する際に得られたデータを解析することで得られる。

実際に地震を誘発している例を解析

研究チームは実際にこのFPS toolをオクラホマで検討した。

オクラホマでは2009年以降、地震が急増しており、その原因としては、水圧破砕法によるものだと考えられる。

その結果、いくつかの水圧破砕法による採掘が、近くの地盤にストレスをかけ、地盤の滑りを刺激していることが明らかになった。

地震は我々の生活を一変させる重大な災害である。

それが人間の活動により引き起こされるものがあるのならば、できる限りそのリスクを回避するよう行動すべきだと考えられる。

この記事を見たときに、まさか人間が地震を起こせるわけないだろうというのが私の第一印象でした。しかし記事を読んでいくうちに、確かに石油や天然ガス、シェールガスの採掘は地盤にストレスをかけるということが、人為的な地震につながるのは明確だなと思いました。

石油や天然ガス、シェールガスは有限な天然資源です。いつか枯渇すると言われつつ、まだまだ現代の社会を支えるのに十分な量があり、採掘が続けられています。今回は水圧破砕法により起こる地震を取り上げられていましたが、大量の地下資源を地上にもってくることで地盤に与える影響というのもあるのではないでしょうか。

もちろんこのような地下資源は燃やして利用されるため、大気汚染や地球温暖化につながります。太陽光発電や風力発電などよりクリーンなエネルギーが社会を十分に支えることができるようになれば、このような問題の多くは解決していくのかもしれません。

元記事はこちら(Stanford scientists develop new tool to reduce risk of triggering manmade earthquakes)

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