褐色脂肪細胞の量はこれまで考えられていたよりも多かった!褐色脂肪細胞の活性化が世界を肥満から救う?!

痩せるためにはどうしたらいいのか、肥満傾向にある人の大きな悩みでしょう。食べる量を減らす?それとも運動をする?よく言われることは、基礎代謝力を向上させましょうということかもしれません。今回の研究では、ある人は脂肪を燃焼させる細胞である褐色脂肪細胞の活動が一般の人よりも高いことが明らかになり、もしかしたら肥満を解消させる一つの手立てになるかもしれないことが報告されました。

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脂肪細胞

ミュンヘン工科大学の研究チームは、ヒトの身体にある褐色脂肪細胞はこれまで考えられてきたよりも多く存在していることを報告した。

ヒトの身体において、脂肪を合成、分解、蓄積する細胞は2種類あり、それぞれ見た目の色から、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞と名付けられている。

白色脂肪細胞は余分なカロリーを脂肪として蓄えている細胞である。

つまり肥満を作り出している細胞が、白色脂肪細胞なのだ。

その一方で褐色脂肪細胞は脂肪を燃焼させ、熱を生み出している細胞である。

特に新生児や冬眠動物で豊富であり、肥満にならない人の身体にはこの褐色脂肪細胞が多いと言われている。

PET検査による脂肪細胞の検討

今回、研究チームは、1,644人の約3,000のPET(ポジトロン断層法)の画像から、ヒトの褐色脂肪細胞の量はこれまで考えられてきたよりも3倍多いということを明らかとした。

PET検査は陽電子検出を利用した断層撮影技術であり、CTやMRIが形態を観察する方法であるのに対し、組織の代謝レベルを検出するのに用いられる。

近年では、がん細胞は通常の細胞よりも代謝レベルが高いことから、がんの検出にも用いられるようになった。

今回、この技術を用いて、やはり他の細胞よりも代謝レベルが高い褐色脂肪細胞の検出に用いたわけだ。

褐色脂肪細胞の活動レベルは人それぞれ!

PET画像の解析の結果、ヒトの褐色脂肪細胞の量はこれまで考えられてきたよりも多いということだけでなく、人によってその活動レベルが異なることが明らかとなった。

これまでにも女性は男性に比べ、褐色脂肪細胞の活動がより頻繁であることまた細い人や若い人の方がより褐色脂肪細胞の量が多いことが知られている。

そして肥満傾向にある人や高齢者においては、活動レベルが減少していることが分かっている。

今回の研究結果では、それ以上に約5%の人では、一般的な水準よりも高いレベルで褐色脂肪細胞が活動していることを明らかとした。

つまり同じ量の食事をしても、ある人はは体重は増加し、ある人は増加しないということの理由がこのPET検査により判明したのだ。

この5%の人々がどのようにして褐色脂肪細胞を活性化しているのか、そのメカニズムが解明できれば、現在、肥満傾向にある人の褐色脂肪細胞を活性化させ、肥満解消ができるようになるのかもしれない。

簡単に、運動をせず、そして食事制限をせずに痩せるというのは、肥満傾向にある人の望みでしょう。そんな時に、どれだけ食べても太らないよなんて人がいたら、一体どうしたらそんな身体になれるのか、不思議に思いつつ、羨ましく思うのではないでしょうか。その答えの一つが今回の研究にあることでしょう。

私もそんな痩せている人を見て、羨ましく思う一人でなかなか痩せられずに困っていたりします。もし今回の研究結果により、褐色脂肪細胞を活性化する痩せ薬なんてものが出たら、飛びついてしまうかもしれません。もちろん安全性が検討されているのが条件ですが。

ちまたには多くのダイエット食品やらサプリメントが販売されています。しかも様々な謳い文句であなたを誘ってくることでしょう。そんな時、SIGで見かけた今回のような記事を思い出し、本当に痩せることができるのか、何故痩せることができるのかを考えて、購入するかどうか決断してもらえたら幸いです。

元記事はこちら(A study of 3,000 PET scans yields new data on the proportion of brown fat. Humans have three times more brown body fat)

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