野菜や果物を摂るのは身体を健康にするだけでなく、心も健康にしてくれるかもしれない?!

健康のために野菜を取りましょうとよく言われます。もちろん身体のためにはいいと分かっていても、野菜が苦手な人はいやいや精神衛生上良くないからなんて言っているかもしれませ。でも最新の研究で、ストレスを減らしてくれる、つまり精神衛生上もいいことが報告されました。

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野菜や果物の摂取でストレスが減少する?

シドニー大学の研究チームは、野菜や果物を毎日摂取することにより、ストレスが軽減されるという研究結果を報告した。

オーストラリアのサックス研究所では、「45 and UP」と呼ばれるプロジェクトが行われており、45歳以上の男女60,000人を対象に、健康で長生きするための調査を行っている。

今回、研究チームはこの「45 and UP」の調査をもとに、2006年から2008年、そして2010年の時点において、野菜や果物の摂取量、ライフスタイル、そしてストレス(心理的な苦痛)に関する研究を行った。

ストレスに関しては、世界的に大規模な疫学調査でも使用されているKessler Psychological Distress Scaleと呼ばれる10の質問に答える調査を行い、一般的な不安感やうつに関して測定を行った。

日々の野菜とフルーツの摂取量においては、簡単な質問により確認した。

One serve:ワンサーブ

今回の調査結果で用いられている野菜や果物の分量の単位「サーブ」はあまり馴染みのないものかもしれないので補足しておく。

野菜において1サーブは大体75 gの分量をいう。

調理した緑黄色野菜、缶詰の豆、スイートコーンであれば、2分の1カップ。

生野菜なら1カップ。

中程度の大きさのトマトなら一つ。

中程度のジャガイモ類なら2分の1個。

フルーツの1サーブは、大体150 g程度のことをいう。

中程度のリンゴやバナナ、オレンジ、ナシは1個。

アプリコット、キウイフルーツ、すももは2個。

缶詰やカットされた果物なら1カップ。

大体の分量を想像できただろうか?

10%から20%程度のストレスの軽減

今回の調査の結果は以下のとおりである。

毎日3〜4サーブの野菜を摂っている人は、1サーブ以下の人に比べ、ストレスのリスクが12%低かった。

毎日5〜7サーブの野菜や果物を摂っている人は、4サーブ以下の人と比べ、ストレスのリスクが14%低かった。

毎日3〜4サーブの野菜を摂っている女性は、1サーブ以下の女性と比べ、ストレスのリスクが18%低かった。

毎日2サーブの果物を摂っている女性は、1サーブ以下の女性と比べ、ストレスのリスクが16%低かった。

毎日5〜7サーブの野菜や果物を摂っている女性は、1サーブ以下の徐栄と比べ、ストレスのリスクが23%低かった。

つまり今回の調査によって、野菜や果物の摂取量とストレスを感じるリスクに相関があることが示されたのだ。

全体と男女の差

また今回の調査で、全体的には野菜だけを適度に摂ることはストレスを低下させる役割があるのに対し、果物だけを適度に摂っていてもその効果は低いことが明らかになった。

そして男性よりも女性の方が果物や野菜の摂取により、より効果的にストレスが低下されることも判明した。

野菜や果物を摂ることは、身体の健康のためだけではなく、心の健康においても効果があるということが言えそうである。

毎日4〜5サーブ(300〜375 g)とは、かなり多いようにも感じられます。一食分くらいはほぼ野菜になるのではないでしょうか?なかなか出来ることではないかもしれません。ただヨーロッパではお昼はバナナとかリンゴだけ、10時と3時に甘い物か果物を食べつつコーヒータイムなんて人もよく見かけました。そう考えると、日本よりも果物が身近にある生活をしている気がします。

今回の研究で野菜や果物の効果における男女差を明らかになりました。何故女性の方が効果があるのか不思議ですが、まだその点は明らかになっていないようです。しかし我々にとって気になるのが、もしかしたら人種の差なのではないでしょうか。先ほど述べたようにヨーロッパの人は果物が日本人よりも密着していると思います。では日本人において同様の調査を行った場合、同じ結果がでるのでしょうか?

こうやって謎を挙げていけば、まだまだキリがないのが研究です。今回のような調査においては、原因(今回で言えば野菜や果物の摂取量)と結果(ストレスが低下する)ということは分かるのですが、そのメカニズム(遺伝子によるものなのか、代謝が異なるのか)に関してはすぐには解明できません。もちろん調査・分析も長い時間かかったと思いますが、そのメカニズムを解明するのにも、多くの時間がかかるのです。そう言った謎が少しずつ解明されていき、健康・長寿の世界が実現することを願っています。

元記事はこちら

Eating three to four serves of vegetables daily is associated with a lower incidence of psychological stress, University of Sydney research reveals.

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