マンモスが絶滅した原因に新たな説!有害な遺伝子変異が起こったことで絶滅が加速された!?

太古の人類を語る時、欠かせないのがマンモスの存在です。肉は食料として、毛皮は衣服として利用されて、生活に広く利用されていたと考えられるマンモス。ですが残念ながら、絶滅してしまい、現在ではその姿を見ることはできません。では一体何故マンモスは絶滅してしまったのでしょう。科学が発展するにつれ、見えてくる理由があったようです。

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マンモスが絶滅した原因は?

カルフォルニア大学バークレー校の研究チームは、マンモスが絶滅する前に、遺伝子に変化が起こり、絶滅を加速させたという研究結果を報告した。

マンモスは北アメリカやシベリア、ベーリング地域などに主に生息していた巨大草食動物である。

1万年前に絶滅したと言われているが、その原因は定かではなく、気候変動による植生の変化や太古の人類による狩猟、感染症の蔓延など諸説語られている。

だが実は1万年前に全て絶滅してしまったわけではなく、陸から離れた小さな島では3,700年前まで生息していたことが明らかとなっている。

大昔に絶滅してしまったことから、正確な原因というのは研究結果から想像するしかないのだが、謎に包まれたその絶滅理由は未だに人々を魅了し続けている。

遺伝子からわかる絶滅理由

今回研究チームは、マンモスの体毛から得られた遺伝子を比較し、絶滅の際、何らかの遺伝子の変異があったかを検討した。

その研究において用いられたマンモスの体毛は、一つは4万5000年前のマンモスが数多く生息していた時のものと、もう一つは絶滅に向かっていた4,300年前にランゲル島に生息していたマンモスのものである。

これらを比較した結果、ランゲル島のマンモスのゲノムには、多数の有害な変異が入っていたことが明らかとなった。

そのような変異が入っていた遺伝子としては、例えば嗅覚受容体の遺伝子や尿タンパク質の遺伝子などが挙げられる。

また体毛においても半透明になるような変異が見られた。

このような要因がどれほどまでにマンモスの絶滅に影響したか、研究チームは現在、数学的モデルを作成し検討している。

生命はよく遺伝子の乗り物だなんてことも言われることがあります。つまり、子孫を残し、種を反映させるために、今の生命は存在すると言うわけです。人間を含め、多くの生命はその生命の役割を全うするようにプログラムされていると考えられます。

では単に遺伝子を次の世代に渡せばいいのでしょうか?もしかしたらその疑問は今回の研究が答えを示しているのではないかと思います。今回、絶滅寸前のマンモスには有害な遺伝子変異が数多く見られたというのは、一世代だけに言えるものではないのではないでしょう。つまり種として交配を繰り返していく中で、最初はほんの一つや二つだった有害な変異が次世代に伝えられていくうちに、どんどん蓄積していってしまったと考えるのが妥当なのではないでしょうか。

もしそのように子孫が有害な遺伝子変異をもったものばかりになってしまったら、例えば感染症にかかりやすくなるとか短命になる、怪我をしやすくなるといったことが個体レベルではなく、種レベルで起こり、種自体が脆弱なものになってしまうわけです。

では現在の人間はどうでしょうか?ここ数十年はライフスタイルに大きな変化が生まれ、もしかしたらそれに伴い、遺伝子に変異が起こっている可能性はないとは言い切れません。数十年という遺伝子の変異にとって短い時間では変化はないかもしれませんが、もっと先の子孫にとっては、もしかしたらターニングポイントだったなんてことも考えられます。自分の子孫をより良く繁栄させるために、一体我々ができることはどういうことなのか、もしかしたらマンモスの例から学ぶことができるのかもしれませんね。

元記事はこちら

The study warns that preserving a small group of isolated animals is not sufficient to stop the negative effects of inbreeding

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