シドニー大学が再生可能エネルギーの商業化に向けて加速

廃棄物からエネルギーを作る技術がとうとう商業化のフェーズに入るようです。その技術を生み出したのは、大学の研究室でした!

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バイオ燃料

石油は掘り尽くしてしまうと、現在の技術ではそれ以上作り出すことはできないため、最終的には枯渇してしまう。

その代替燃料として期待されているのが、人が利用できる作物や廃棄物、または生物などから、アルコール燃料やガスなどからつくるバイオ燃料だ。

バイオ燃料の研究が始まった初期には、トウモロコシやサトウキビなど糖を含む作物を発酵させ、エタノールを得て、燃料としようとしていた。

しかしながら、このように食料となるものを燃料とすると、食料としての作物の価格も上がってしまう。

そこで現在では、食料ではないものからバイオ燃料を作ろうとしている。

例えば、藻類、古紙、おが屑、牛糞、木材などだ。

これらから作られたエネルギーはバイオ燃料と呼ばれる他、再生可能エネルギーとも呼ばれている。

Licella

シドニー大学からスピンオフしたベンチャー企業「Licella」が、カナダの製紙会社CanFor Pulp Products Incと、製紙工場から出る廃棄物をオイルに変換する商業プラントを設立するための契約を結んだと発表した。

またイギリスの再生可能エネルギー企業「Renewable chemical Technologies Limited」と1000万ドル(約11億円)と廃棄プラスチックの変換する商業プラントを設立する契約を結んだことも明らかとなった。

Licellaはシドニー大学のThomas Maschmeyer教授の再生可能エネルギーの研究から生まれたベンチャー企業だ。

その技術はCat-HTR(the Catalytic Hydrothermal Reactor)技術と呼ばれ、低コスト、非可食物、廃棄バイオマスを安定的にバイオ燃料とすることができる。

例えば木材から紙を作る際、約30%しか使われず、残りは廃棄物となる。

もしこの廃棄物からさらに物を作ることができれば、製紙企業はさらに収益を上げることができ、また環境にもやさしいだろう。

Cat-HTR技術では、製紙工程から出るおが屑100mlから6 mlのオイルを作り出すことができる。

プラスチックに関しても、これまで廃棄することしかできなかったプラスチックが変換し、燃料や他の物としてリサイクルできるようになると産業の幅が広がるのではないだろうか。

Maschmeyer教授は先月にも、ナノ構造ゲルを用いた充電可能バッテリーの研究からスピンオフした彼の他のベンチャー企業「Gelion Technologies」で1100万ドル(約12億円)の出資を得ていて、まさにやり手の研究者です。日本の大学もどんどんベンチャー企業を立て、世界に羽ばたいていくといいですね!

元記事はこちら(Multimillion-dollar funding for commercial waste-to-biofuel plants)

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