自動運転車をサイバー犯罪から守るために、セキュリティシステムの強化が必要かもしれない?!

実際に運用に向けて、急速に開発が進んでいる自動運転車。安全に運行するために様々な技術が詰め込まれていますが、本当にそれだけで安全性が確保できるのでしょうか?電子制御で運行するという性質上、悪意のあるハッキングから自動運転システムを守る必要性が検討されつつあります。

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ハッキング

コンピュータは人間が作り出した技術の一つだ。

言い換えると、コンピュータの中で起こっていることは全て人間のコントロール下にあり、好きなように動かすことができると言えよう。

だが誰でも好きなように他の人のコンピュータを動かすことができるとなると、大事なデータや情報が盗み見られたり、書き換えられたり、削除されたりしてしまう。

もちろん現代のコンピュータではそのようなことは簡単にできないようになっている。

コンピュータに搭載されているOSだったり、セキュリティソフトだったりが、外部からの不審な侵入をブロックし、あなたのデータを知らず知らずのうちに守ってくれているのだ。

だがOSもセキュリティソフトもやはり人間が産み出したもの。

コンピュータに精通している人間であれば、そのセキュリティを突破し、データに到達することは可能だ。

このようにコンピュータに精通している人のことをハッカーと呼ぶ。

よくニュースでハッカーやハッキングというものは犯罪行為だというように報道されることもあるが、それは実は間違いである。

ハッカーはあくまでもコンピュータを熟知している人のことで、ハッキングとはその知識によりソフトウェアを改善したり、新しく作り出したりすることを指す。

誰かの情報を盗み出したり、ウェブサイトを改ざんしたりする犯罪行為は正確にはクラッキングといい、そのような行為をする人のことをクラッカーと呼ぶ。

クラッカーから自動運転システムを守る!

ニューサウスウェールズ大学の学生Chuka Oham氏が自動運転車の電子セキュリティーシステムを改善し、クラッキングから守るシステムの研究を行っている。

現在トヨタを始め、世界中の車会社が開発を行っている自動運転車。

車を電子制御するという性質上、クラッキングの脅威は存在する。

もしクラッキングされてしまうと例えば衝突回避機能が破壊されたり、急停止させられたりしてしまい、安全性が損なわれてしまう。

そのため自動運転車の安全性とセキュリティーは現在の自動車開発において重要な課題となっている。

自動運転車の開発状況

自動運転車はもうすでに公道を走れるレベルまで開発が進んでいる。

シンガポールでは先日、自動運転タクシーが世界に先駆けて試験運用され始めたし、グーグルはアメリカの公道で自動運転のテストを行っている。

またテスラやダイムラー、フォードも同じようなロードマップを描いている。

しかし現在の自動運転車は本当に安全なのだろうか?

Oham氏は自動運車はまだまだ開発が必要であり、乗員の安全性が確かなものになるまで、十分に検討を行うべきだと述べている。

その中にはもちろん交通という意味での安全もあるのだろうが、自動運転車が意図しない人物によって、制御されてしまうリスクを特に懸念している。

なぜなら自動運転車のクラッキングによる遠隔操作は、犯罪者にとってテロを起こすための手段になりかねないからだ。

自動運転車は交通渋滞の緩和や事故の減少など交通業界において、革命を起こす技術だと考えられる。

その自動運転車を本当に安全に運用するためにも、そのセキュリティも考えるべきなのかもしれない。

日本ではDeNAが2016年の8月から千葉県のショッピングモールで自動運転バスの運行サービスを開始し、さらに2017年からヤマト運輸と共同で宅配便の配達に自動運転技術を活用するということを発表しています。また政府としてもオリンピックイヤーである2020年までに自動運転車を実現するため、大型プロジェクトを始動させています。どんどん現実味を帯びてくる自動運転車。この数年のうちに我々が購入できるものも販売されるかもしれません。

そこで懸念されるのが安全性。確かに交通安全という意味では各社力を入れて開発し、販売される時にもこぞって宣伝することでしょう。ですが今回の記事のように悪意のあるハッキングから守るという機能まで開発され、そして正確に宣伝されるかが少し不安です。

私自身、今回の記事を読むまで、自動運転車が遠隔操作されるという危険性を考えていなかったこともあり、もしこのような情報が周知されず、悪意のあるハッキングがされる可能性のある自動運転車に乗ってしまう人が出てくるのはちょっと怖いなと思いました。自動運転車は確かに夢のある技術ですので、本当に安全な車に仕上がってくれることを、そしてその安全性をしっかりとカスタマーが理解することを願っています。

元記事はこちら(Never mind car-jacking, watch out for car-hacking)

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