自転車のヘルメットをエアバック方式にすることで、脳への衝撃を軽減させる?!次世代ヘルメットの研究!

次世代のヘルメットはエアバック方式かもしれません。現在のヘルメットは、プラスチックと発泡スチロールで出来ていますが、本当にこれで衝撃を緩和できるのか、不安に思う人もいるのではないでしょうか?より衝撃を緩和するための新しいヘルメットの開発が進められています。

スポンサーリンク

自転車のヘルメットの開発

スタンフォード大学の研究チームは、エアバックを仕込んだヘルメットにより自転車事故による脳への衝撃を軽減させようと研究を進めている。

現在の自転車のヘルメットは、外側がプラスチックで内側が発泡スチロールになっており、衝撃を吸収し、脳へのダメージを軽減するようになっている。

ヘルメットといえば自転車用以外でも、例えば工事現場用のヘルメットでも同じような構造になっている。

しかし本当に十分に衝撃を吸収し、脳へのダメージを減らせているのだろうか?

そんな疑念を抱き、新しいヘルメットを開発すべき研究を進めているのが、David Camarillo博士である。

エアバックヘルメット?!

彼らが研究を進めているヘルメットは、通常のヘルメットとはだいぶ形が異なる。

首のあたりに柔らかいポケットを付けることで、衝撃があった際、それがエアバックのように大きく膨らみ、頭を衝撃から守ってくれるというものだ。

なぜ現在のヘルメットにそのままエアバックを仕込むということをしなかったのだろうか。

それは人はあまりヘルメットが好きではないという点にある。

やはり自転車に乗ると汗をかき、密閉されたヘルメットでは頭が蒸れてしまい、不快な思いをするということにあるのだろう。

そのため通常はヘルメットの形ではなく、衝撃があった際に頭全体に覆いかぶさるように膨らむというシステムにしたのだ。

実際にこのエアバックヘルメットとこれまでのヘルメットを用い、落下試験を行ったところ、エアバックヘルメットは従来のヘルメットよりも5〜6倍も衝撃を抑えることができた。

エアバックヘルメットの不利な点

衝撃に関しては十分に吸収する能力のあるエアバックヘルメットだが、まだまだ改善すべき点はある。

その一つが膨らむスピードだ。

衝撃に応じて膨らむエアバック方式を採用しているため、エアバックが開ききるまでに時間がかかってしまうのだ。

自転車事故では、最初の衝撃をいかに軽減するかということが重要になる。

現在のバージョンのエアバックヘルメットでは、その点がまだまだ保証できないという。

衝撃を緩和するということ

また脳への衝撃を緩和するということは、単にぶつかった衝撃を緩和すればいいというものではないらしい。

現在、脳への衝撃に関する研究は急速に進んでいるが、衝撃の際、まっすぐに働く力よりもひねりが加わる力の方が、脳へのダメージとしては大きなものとなる。

従来のヘルメットのテストでは、落下試験が用いられているが、脳へのダメージを減らすという意味では、衝撃を受けた際、頭が回転することを抑えるということが重要になる。

つまり急激な横回転への対策というものも、次世代のヘルメットには求められるというわけだ。

現在、研究チームはエアバックヘルメットを用い、いかに横回転の力を減らせるかを検討している。

健康のために自転車に乗る人が増加しているというニュースもあるが、自転車による事故も増加していると言われている。

そのため事故の際、複雑な衝撃から脳を守るため、次世代のヘルメットの研究は急速に進んでいるのである。

実はエアバック方式のヘルメットというのはもうヨーロッパでは販売されているとのことです。アメリカでは規制があるため、公共の道路では使用できないようですね。ちなみに日本でも販売されています。

ただエアバック方式なので、誤作動で一度膨らんでしまうと元に戻せないという難点もあるようです。5万4000円と高いので、なかなか手が出しづらいかもしれませんが、普及が進んで生産数が増加すれば、価格は大幅に下がることでしょう。その際には粗悪な類似品が出る可能性もあるので、よく吟味して購入することが必要になるかもしれません。

日本では自転車に乗る際にはヘルメット着用の義務はありませんが、海外ではヘルメットは義務です。だからこそファッション性や頭の蒸れが気になるという人が多いのかもしれません。

個人的には、ヘルメットは嫌いではないし、むしろ事故の際エアバックヘルメットが本当に膨らむかが心配なので、現在のヘルメットにエアバックを仕込んでもらった方が安心して自転車に乗れる気がします。今後普及するか分かりませんが、現在のヘルメットを改良するという方向の開発も進んで欲しいなと思ってみたりしました。

元記事はこちら(Stanford researchers show air bag bike helmets have promise)

この記事を読んでくれたあなたへひろやんからのオススメ記事

ウインカーやブレーキランプが付いた多機能ヘルメット Classon〜安全で快適なサイクリングのために〜
ヘルメットはあなたを守るだけのものではなくなるかもしれません。多機能なヘルメットにより、より快適なサイクリング生活を送りましょう!ヘル...
加速度センサーを利用した脳の衝撃をモニタリングするシステム〜Jolt Sensor〜
スポーツには残念ながら怪我をするリスクがあります。その怪我をいかに軽減するか。それは世界中どこでも共通の課題なのかもしれません。スポー...