睡眠と糖分を含んだ飲料の関連性に関しての研究。日中甘い飲料を飲む人は睡眠時間が短い?

寝る前にカフェインを含んだ飲料を飲まないほうがいいのは、皆さんご存知の通りです。ですが、もしかしたら糖分を含んだ甘い飲料も睡眠に影響しているかもしれません。日中、糖分を含んだ飲料を飲む人は睡眠時間が短いという調査結果が報告されました。

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甘い飲料と睡眠

カルフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームは、甘い飲み物と睡眠との関係を研究している。

よく飲み物で睡眠を妨げる作用のあるものとして、コーヒーや紅茶などカフェインが含まれる飲み物が挙げられる。

だが彼らの研究結果によると、甘い飲み物においても、睡眠を妨げる効果があるということが明らかとなった。

甘いもの、つまり糖分が含まれるものを摂りすぎると、糖尿病や肥満などの生活習慣病のリスクが高まることが知られている。

また睡眠不足も生活習慣病のリスク要因の一つである。

近年、逆にソーダや甘い飲料水を日中よく飲む子供は睡眠時間が短いという報告がなされた。

つまり睡眠と甘い飲料水の間には何らかの関連性があることが示唆されたのだ。

国民健康栄養調査からの分析

そこで研究チームはアメリカ国民健康栄養調査(NHANES:the National Health and Nutrition Survey)で2005年から2012年に集められた18,799人のデータを解析した。

この国民健康栄養調査は全米保険医療統計センターにより、アメリカ成人の食事や健康状態のデータを収集している調査である。

今回の研究では、この中から仕事日にどれくらいの睡眠時間を得ているのか、またカフェイン飲料、カフェインレスで糖分を含む飲料、人工甘味料を含むフルーツジュース、無糖コーヒー、お茶、水などどんな飲み物をどれくらいの量飲んでいるのかに注目した。

その結果、睡眠時間が5時間以下の人は睡眠時間が7〜8時間の人と比べ、ソーダやエナジードリンクのような甘く、カフェインを含む飲料の摂取量が21%も多いことが明らかとなった。

また睡眠時間が6時間の人は、糖分とカフェインを含む飲料の摂取量が11%多かった。

その一方で、ジュースやお茶、ダイエット飲料と睡眠時間の間には相関は見られなかった。

結論を出すのはまだまだ先?

これまでの調査では、睡眠不足が空腹感、特に砂糖や脂肪分を含む食べ物への欲求を増加させることが強く示唆されていることも忘れてはいけない。

睡眠不足の人は、何とか眠気を払おうとカフェインと糖分が含んだ飲料を摂りがちだろう。

だが現在のところ、まだそのような飲料が睡眠のパターンに影響するのか、それとも睡眠不足のため、そのような飲料を好むようになったのか、どちらが原因で、どちらが結果なのかを断定することはできない。

また国民健康栄養調査では、睡眠時間は自己申告であり、本当の睡眠時間とはずれがある可能性もある。

研究チームは睡眠と糖分を含む飲料の摂取量の関係性を明らかにするためには、ウェアラブル睡眠センサーなどを用いて、さらに詳細な調査が必要であるとしている。

今回の研究結果では、糖分を含んだ飲料が睡眠を妨げるのか、それとも睡眠不足のため甘い飲料を飲むようになったのか、原因と結果に関してはまだ不明な点がありますが、少なくとも睡眠と甘い飲料に関しては何らかの関連性があるということです。

確かに日中眠気を感じると、脳に糖分が足らないのだろうと思い、なるべく糖分を含んだ飲料を飲むという経験をしたことがある人も多いでしょう。さらに覚醒作用のあるカフェインも含む、となると砂糖を入れたコーヒーが一番に思い浮かぶのではないでしょうか。

ちなみにコーラなどの清涼飲料水にも糖分はもちろんカフェインも含まれています。エナジードリンクは清涼飲料水よりもカフェイン量が多い製品もあり、さらに海外のエナジードリンクは日本のエナジードリンクよりもはるかに多い量含まれている場合があります。ちょっと海外出張で元気を出そうといつものようにエナジードリンクを飲んだら、全然眠れなくなったなんてあるかもしれないので、注意してください。

また少し前に話題になったのですが、アメリカのあるエナジードリンクを短時間に数本飲んだことで急性カフェイン中毒になって亡くなったという事件が日本でも海外でもありました。カフェインも薬物(もちろん違法ではないですが)の一種ですので、摂りすぎると体調に異変をきたしたり、最悪の場合、亡くなることもあるのです。普段気にせず飲んでいる清涼飲料水ですが、自分の身を守るためにも、もう少し何がどれくらい含まれているのか、注意したほうがいいのかもしれませんね。

元記事はこちら(Study Links Shorter Sleep and Sugar-Sweetened Drink Consumption. Treating Sleep Deprivation Could Potentially Help Reduce Sugar Intake, Say UCSF Researchers)

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