形状記憶合金を用いた勃起不全の治療!男性が自信をもって生きていくために重要なこと!

男性の象徴であるペニス。勃起をしなくなった時、男として終わったななんて言われることもあります。ただこれは下世話なジョークではなく、男性として自信をもって生きていくには重要なことだったりします。勃起をしない男性に向けて、自信を取り戻してもらうため、日々研究が続けられています。

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Survivorship issue

ノースウエスタン大学の研究チームは、熱による形状記憶合金を用いて、勃起不全の男性のためのより良いインプラントを作ろうと研究を行なっている。

勃起は男性にとって、性の象徴である重要な生理現象である。

それは女性にとっての乳房と同じであり、乳がんを患った女性が乳房を残したい、または失った乳房を再形成したいと思うのと同様にガンや他の疾患で勃起不全となった男性が再度勃起機能を得たいと思うのは普通のことである。

これは病気などから生き残った人が元の機能の体を望む問題、Survivorship issueという問題である。

勃起不全の現状

勃起不全のような男性機能を失った人は実は少なくない。

40歳から70歳の男性において約40%の人が勃起に何らかの問題を抱えており、さらにそのうち3分の1の人はバイアグラのような勃起不全治療薬に反応しないと言われている。

現在の勃起代替治療の主流は、ポンプで膨らませることのできるインプラントを埋め込むことである。

だがこの方法は使用方法が複雑で厄介なものである。

より簡単な方法といえば、金属を埋め込む方法があり、より手術が簡単で安価なため、発展途上国でより一般的に行われている。

しかしながらこの方法にも問題があり、ペニスが常時勃起した状態となり、潜在的に組織にダメージがあることである。

形状記憶合金を埋め込む!

そこで研究チームが考えた解決法は、通常は柔らかいが、熱により形が戻る金属、つまりは形状記憶合金を勃起不全の手術に用いることである。

彼らはニチノールと呼ばれるニッケルとチタンでできた形状記憶合金を用いることを提唱している。

このニチノールはすでに医療用形状記憶合金として、末梢血管治療に用いられている。

手術としても簡単で、医師はこのニチノールを埋め込むだけでよい。

体温ではフレキシブルな性質をもつこの金属だが、温度が上がると記憶された形状になり、勃起状態を模倣することができる。

その熱源としては、リモートコントロールのデバイスで電磁誘導を利用した加熱(IHヒーターの仕組み)を用いる。

すでに体温よりもほんの数度高くすることで、記憶された形状に変化することに成功している。

現在では、インプラントの強度や体温に戻った時の形状などの機械的特性を調べているが、良好な結果を得ているという。

研究チームは今後も開発を続け、5年から10年で市場に出したいと意気込んでいる。

どんな身体機能でも加齢と共に衰えます。しかし衰えたところで、仕方がないと思うのか、いやいやまだまだいけると思うのか、個人の性格により衰え方は変わることでしょう。勃起は特に男性が男性たる象徴だと言われています。それができなくなった時、自分の男の価値が無くなったと自信を喪失してしまう人もいるかもしれません。

そんな時に今回のインプラントは一つの選択肢に上がるようになるかもしれません。もちろん人によってはそんなものを埋め込むくらいなら、勃起しなくてもいいと思う人もいるかもしれませんが、逆にどんなことをしても男性機能を復活させたいと思う人もいることでしょう。

重要なのは選択肢が増え、悩んでいる人が選ぶことができることでしょう。5年から10年ほどで市場に出したいと研究チームが考えていますが、ちょうどその頃、私も40代半ばとなり、もしかしたらその時に勃起不全で悩んでいるかもしれません。そういった場合に備えて、是非とも頑張っていただきたいなと思います。

元記事はこちら(Heat-activated penile implant might restore sexual function in men with E.D.)

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