ギャンブル中毒の人の脳では、快感と意思決定を行う領域のネットワークが弱くなっている?!

一度熱が入るとやめられない。そんなギャンブル。でもあまりに大きくお金をかけてしまうと、大金を失うどころか、職を失ったり、家族が離散してしまったりと破滅への道を歩むこともあります。世界中で様々なギャンブルがあり、多くの人が楽しみつつも、そういった最悪のケースが起こるといったことが世界でも問題になっています。ギャンブル中毒の患者を治療するためには、一体どうしたら良いのか。脳科学の研究がそこに挑もうとしています。

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ギャンブル中毒を改善するために!

インペリアル・カレッジ・ロンドン、ブリティッシュコロンビア大学、ケンブリッジ大学の共同研究チームは、ギャンブル中毒の人の脳では、感情をコントロールする部位のネットワークが弱まっていることを明らかとした。

ギャンブル中毒は個人がお金を浪費するという問題だけではなく、職を失ったり、家族が離れていってしまったりと人生において壊滅的な影響をもたらすことがある。

このように人々の生活に重大なリスクとなるギャンブルであるが、脳においてどのような部位が関連しているのかということはまだ分かっておらず、ギャンブルと脳の関連性において不明な点というのは多く存在している。

またイギリスにおいては、ギャンブル中毒により影響を受けている人は593,000人を越えると言われており、その治療が問題となっている。

鳥皮質と側坐核、そして前頭葉

そのような状況において、研究チームは19人のギャンブル中毒の患者と19人の健康な人の脳をの活動をMRIを用いて解析を行なった。

その際にギャンブルの風景の写真、例えばルーレットや馬券売り場などを見せ、どれくらいギャンブルに渇望しているのかを計測した。

その結果、ギャンブル中毒の人の脳では、鳥皮質、側坐核と呼ばれる領域の活動が有意に高くなっていることが明らかとなった。

この領域はそれぞれ感情や快感と関連している領域である。

また前頭葉と側坐核においてはネットワークが弱くなっていることも判明した。

前頭葉は意思決定に関連する脳の領域であり、この研究結果が示唆することは、ギャンブル中毒になってしまうと、ギャンブルにおいて負けてお金を失ってしまっても、ギャンブルを辞めれない可能性があるということである。

この発見により、将来的にギャンブル中毒などを改善するための治療法につながると期待される。

日本でも競馬、競輪、競艇など公営ギャンブルが存在し、やはりギャンブルにより人生が大きく狂ってしまった人も存在します。またパチンコやスロットもある意味ギャンブルであり、日常生活の中に溶け込んでいるギャンブルが、人生に大きく影響してしまった人もいます。つまり日本においてもギャンブル中毒というのは大きな問題であるわけです。また近年では国や地域の財政を改善するために、公営のカジノを設立しようという動きもあり、国とギャンブルが切っても切り離せない状況になってきています。

個人的にはこういったギャンブルをすることがないので、なぜそこまで熱中できるのか不思議に思ってしまいます。逆にギャンブル好きな人は、なぜこのような面白いことに熱中できないのか不思議に思っているのかもしれません。今回の研究では、ギャンブル中毒になった人の脳の解析が行われましたが、ギャンブル中毒になるその前、つまりギャンブル好きになる、ならないの境目には何らかの遺伝的要因や環境的要因などがあるのではないでしょうか。

もしそのような要因を明らかにすることができれば、前もってギャンブル中毒になるのか知ることができるかもしれません。多くの人の楽しみ、そして日々の活力になっているギャンブルを完全に無くすのは逆に暴力や暴動につながる可能性も否定できないので、禁止するということはありえないかと思います。ですが、いかに楽しみつつも、人生を破滅させてしまうリスクを減らせるのか、そのバランスをとることは重要なことなのだと思います。

元記事はこちら(Gambling addiction triggers the same brain areas as drug and alcohol cravings)

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